韓国の有機EL産業の発展には、IMECのような研究所が必要である


2016-06-28 

 

ETRIイジョンイク研究部長の主張

 

韓国の国内総生産(GDP)の4%を占めているディスプレイ産業に対する政府の投資支援が積極的に行われなければならないという主張が提起された。ヨーロッパ最大の半導体技術研究所であるIMECのような研究所が韓国の有機EL産業の育成のために必要であるとの指摘も出てきた。

 

28日午前、国会議員会館で開かれた「次世代OLED産業を育成するための政策討論会」で、問題提起を引き受けたイジョンイク韓国電子通信研究院(ETRI)研究部長は、「OLED産業の技術革新のためには、政府が支援を惜しんではならない。オープンイノベーションが必要な状況」とし「半導体産業のIMEC研究所などのように、ディスプレイ分野の研究所が韓国にも必要である」と述べた。

 

IMEC研究所は、ベルギーのルーベンに位置するヨーロッパ最大の半導体ナノテクノロジー研究所である。最先端の半導体技術とバイオナノテクノロジー研究の中枢として定着し、韓国半導体業界とコンソーシアムを構成して多角度の研究を進めている。

 

研究部長は「有機ELの新産業の拡張、革新的製造工程での進化のために、民間企業の開発努力と伴に、各技術分野の源泉技術開発のための継続支援が必要だ」と強調した。「コリアインサイド」を構築するという戦略も提起された。

 

ジョジュンフン韓国産業技術振興院産業技術政策センター技術戦略チーム長の主張

 

韓国産業技術振興院産業技術政策センター技術戦略チーム長は、80年代の日本の半導体産業がインテルに惨敗した事例を紹介しながら、「有機EL分野の競争力を確保するために保護すべき技術と開放をして標準化をすべき技術を区分しなければならない」とし「サムスンやLGが製造したOLEDパネルのブランドを高める市場戦略が必要だ」と強調した。