2019.01.23 ET News
コーロンインダストリーがモトローラのフォルダブルスマートフォンに透明ポリイミド(PI)を供給する。コーロンPI事業は、モトローラのフォルダブルフォンのプロジェクトの採択を契機に、今後に販売を拡大すると見られる。モトローラは、フォルダブルスマートフォンで「携帯電話ブランド」の復活を夢見る。フィーチャーフォン時代のグローバルヒット作の「レーザー」のブランドでフォルダブルスマートフォンを開発している。
23日、複数の業界関係者によると、モトローラが準備しているフォルダブルスマートフォンにコーロンインダストリー透明PIが搭載される。透明PIをフォルダブルディスプレイに取り付け、カバーウィンドウとして活用する。
カバーウィンドウは表示を保護する部品や素材を意味する。スマートフォンカバーウィンドウでは、主に強化ガラスが使用されたが、ガラスは折りたたみができないので、フォルダブルスマートフォンには、新しい代替素材が必要だった。 モトローラフォルダブルポンに入るフォルダブルパネル(OLED)は、台湾AUOが製造を行うことがわかった。コーロンインダストリーがAUOに透明PIを供給するとAUOがフォルダブルパネルに透明PIを付けディスプレイモジュールとし、これをモトローラに納品する。
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)と業界筋によると、モトローラは「レーザー」のブランドでフォルダブルスマートフォンを発売する計画である。外観は、過去のフィーチャーフォンのような形だが、内部が単一のディスプレイで構成されて半分に折り曲がる。モトローラは、復活の意志を込めてフィーチャーフォン時代、全世界にヒットした「レーザー」のブランドをフォルダブルスマートフォンに使用するものと推定される。Motorolaの携帯電話事業は、スマートフォンの登場後、下落を経験し、Googleに売却されたが、2014年にレノボに売却された。
モトローラへの透明PI供給は、コーロンインダストリーにとっては意味がある。コーロンインダストリーは、透明PIを新成長動力として集中的に育成した。フォルダブル市場開花に備えて過去10年間の研究開発(R&D)し、昨年は900億ウォンをかけて、業界で最初に量産工場も用意した。
しかし、配達を期待したサムスン電子が住友化学の透明PIを採用したので、内外の懸念を買った。工場の稼働を停止すると、最悪の状況を迎えるからであった。
コーロンインダストリーは、モトローラを顧客として確保しながら、透明PI事業の拡大を狙うことができるようになった。 WSJによると、モトローラはフォルダブルスマートフォンを約20万台生産する計画である。大規模な量ではないが、透明PIがフォルダブルスマートフォンに実際に適用される。すなわち、品質・性能・量産性が検証されて、今後の事業拡大に有利に作用することが期待される。 コーロンインダストリーは、透明PIを早目に準備したおかげで、初期から複数のフォルダブル開発プロジェクトに参加することができた。昨年サムスン電子よりも先にフォルダブルスマートフォンを公開した中国のロヨルもコーロン透明PIを採用した。コーロンインダストリーはロヨルに続きモトローラまで供給できるので、これまで分散させた営業の結果が少しずつ実現できる段階と見ている。 フォルダブル業界事情をよく知っている関係者は「透明PIを製造するという企業が増えているが、コーロンが開発や量産で、これまで最も多く準備してきたのは事実」とし「成果が現れ始めた」と評価した。
コーロンの関係者は、モトローラへの供給と関連して「現在の世界的なディスプレイメーカーに透明PIサンプルを続けて提供してきている」とし「しかし、特定の会社の製品へ当社の製品が使われたいることを確認するのは難しい」と述べた。