韓国のWips、化合物構造式で特許検索まで可能なAIサービスを開始


2019.07.17 ET News

 

化学素材、バイオ・製薬産業分野で人工知能(AI)技術を活用して、複雑な化合物の名称を正確に知らなくても、化合物の構造式だけで特許の内容を簡単に検索することができるようになった。これまでの化合物の特許検索のためには、記憶した発音などの化合物の名称のみに依存する不便さがあった。

 

知的財産(IP)専門企業ウィプス(Wips)は、韓国内IPサービス企業としては初めて化学式の構造と化合物の名称をマッチングさせるAI技術基盤の化学式検索サービス機能を、17日に発表した。会社が国内で初めて紹介する化学式検索サービスは、化合物構造式を直接描いたり又は名称を入力すると、関連する化合物が体系的に分類され、そのいずれかの化合物が、選別し、特許の内容を検索することができるのが特徴である。

 

ウィプスはAI技術ベースの化学式検索サービスの提供をきっかけに、化学素材、バイオ・製薬などの産業分野で従事している顧客の特許検索業務が軽減できると見通した。今回の検索機能の改善により、構造式又は名称だけの化合物を容易に特許検索することができるからである。顧客はこれまでの化合物検索のために、テキスト形式の単純キーワードと演算子(符号)を使って特許の内容を検索した。

 

化合物の名称検索で一般的な化合物の名称だけでなく、CAS(Chemical Abstract Service)ナンバー、InChI(International Chemical Identifier)キーなど検索も可能、顧客はより効率的に特許分析業務を行うことができる。

 

同社は、化学式検索サービスに拡張構造式の検索を提供して類似化合物の特許まで幅広く分析・検討することができるようにした。検索した化合物に関連する各種の名称情報、活用範囲は、薬理作用、関連特許などの詳細情報を一目で簡単に調べることができる。

 

構造式検索、目的の化合物のみを選別、すぐに特許の内容を検索もできる。化合物の特許検索結果を表示した後、追加または除外したいキーワードがある場合は、顧客は、検索条件を変更することができる。

 

ウィプスは化合物の名称データベース(DB)にAI技術を適用して、複雑な化合物の検討をより簡単にできるようにした。AI技術の適用に特許文書内適用された様々な画像の中での化合物の画像のみを選別、検討することができる。明細書に化合物の名称のみ存在しても、その化合物の構造式を同時に見ることができており、効果的な化合物検索が可能である。

 

ウィプスも代表者は「特許情報とAI技術を組み合わせて、お客様に新たな価値を提供することができる研究開発に力を入れている」とし「最近スマートクラウド・化学式検索など新機能のサービスを相次いで発表したのに続いて、今後特許自動分類・類似文献検索などAIベースのIPサービスの研究開発にさらに進む。」と話した。