韓国STi(에스티아이)、2016年は過去最大の実績を達成


2016-10-20 [ニューストマト]  

 

信栄証券は、20日にSTi(039440)について、2016年は史上最大の実績を達成することが期待されるとした。

 

信栄証券は「2016年の売上高は前年比36%増の1708億ウォン、営業利益は58%増の190億ウォンを記録する見通し」と予想した。「アップルは来年に発売されるiPhoneのディスプレイは、従来のLCDからフレキシブルOLEDに置き換えるために、後発のスマートフォンメーカーのOLED採用も加速される見込み」とし「急増するOLED需要に対応するため、OLEDパネル企業の積極的な設備投資が本格化、特に中国政府の政策的支援に支えられた中国OLEDメーカーの投資がさらに急増する見込みであり、STiの長期恩恵が予想される」と予想した。

 

一方、「すでに中小型OLEDパネルの価格は、LCDの価格水準に下落し、このためにOLEDパネルメーカーのコスト革新努力が切実な状況」とし「インクジェット方式の印刷電子技術を適用した場合の工程の短縮によるコスト削減が可能で、インクジェット装置市場の高い成長性が見込まれる」と診断した。続いて「HISは現在OLED用の印刷装置を開発し商品化を準備中」と付け加えた。

 

<strong>STi(에스티아이、039440)について</strong>

● 概要:半導体/ディスプレイ専門機器メーカーとしてCCSS(Central Chemical Supply System、中央化学薬品供給システム)機器とWET装置を主力に生産と販売を行う 

● ポイント:

1)主要顧客の半導体/ディスプレイ設備投資による主力機器の売上拡大

2)今後の新成長動力であるOLEDの印刷装置の開発 

● 実績:2016年予想売上高1,700億ウォン(YoY + 35.5%)、営業利益190億ウォン(YoY + 57.5%) 

 

企業概要: STiは1997年に設立し、2002年に上場された半導体/ディスプレイ 製造装置の専門メーカーである。

同社の主な製品は、CCSS機器とWET装置であり、新規市場参入のための OLED用印刷電子機器を開発、販売している。 参入障壁が高いCCSSは、長年の間、漢陽E&Gと当社がそれぞれ40%ずつ寡占の形で市場を二分している。CCSSの1台当たりの価格は4-5億ウォンであり、装置の継続的な維持/補修が重要なので、長い期間に渡り、同装置の納入実績がある2社の寡占が相当期間継続している。 

ディスプレイ用WET装置はKCTECH(케이시텍)、DMSのなど多数のメーカが競合する市場分野である。

同社の売上高の80% ほどがCCSS装置であり、同装置は、半導体、ディスプレイ、太陽光など、様々な前工程に適用が可能である。国内外の各種顧客と半導体/ OLEDの業況が好調で、5年連続で実績の増大が続く見通しである。