韓国のLISは、有機ELパネル製造向けのレーザー切断装置に事業を集中


2018.05.17 ET News

 

ディスプレイ製造装置のメーカの韓国のエルアイエスが、レーザー切断装置事業に集中する。中国の売上高の割合が高く、今年と来年にかけての販売が成長すると予想した。 

 

エルアイエス(代表イムテウォン)は、最近の企業説明会を開き、昨年の売上高763億ウォンを達成したのに続き、今年は2000億ウォン以上の売上を予想すると発表した。中国での有機EL(OLED)の投資が依然として活発で、最近に増設した4工場を中心に生産能力を拡大することにより、今年と来年にかけて着実に成長できると予想した。

 

エルアイエスは、フレキシブルOLED工程に使用されるポリイミド(PI)基板のレーザー切断装置を提供する。また、リジッドOLED工程で有機物を水と酸素から保護するためにガラスの粉をレーザーで照射密封するガラスフリットの封止装置は、世界のパネルメーカーに独占的に納入する。

 

エルアイエスは、2015年に免税店事業に進出し、ソウル、済州、永宗島に合計8つの店舗を運営している。しかし、THAADミサイルの問題で中国人観光客の訪問が急減実績に打撃を受けて、6つの店を閉鎖した。残り2つの店は来月中に売却して事後免税店事業を完全に整理する予定だ。 

 

エルアイエスは2016年10月の化粧品企業であるコスメの株式を取得して最大株主になった。以後、化粧品事業も新たに開始したが、今後の数年間でレーザー切断装置事業に集中して本来の競争力を高める方針だ。 

 

イムテウォン代表は「エルアイエス株式を取得した後、約1年6ヶ月の間、不良事業を整理するなど、難しいことが多かったが今は峠を越した」とし「今後はOLED装置事業に集中し、世界のディスプレイ市場でエルアイエスのブランドの認知度を高め、技術競争力を高めることに注力する計画」と話した。 

 

 

<エルアイエスが安養に設けた第4工場鳥瞰図(写真=エルアイ・エス)>

 

 

エルアイエスはBOE、チャイナスター、ビジョノックス(GVO)、天馬など中国の主要なパネルメーカにレーザー切断装置を供給した。初期設備投資当時から製品を供給し、着実に新規装置を受注した。 

 

最近BOEから量産に貢献した、いくつかの優れたパートナーに授与する感謝状も受けた。BOEのフレキシブルOLEDファブB7のすべての生産ラインにレーザー切断装置を単独供給し、技術力を認められた。今後の投資が予定されてBOE B11、B12、B13などでも受注可能性が高いと見た。 

 

同社は、中国のディスプレイ装置のブームが最低でも2020年までは続くと予想した。最近の現地での投資の遅延雰囲気も認知されたが、メインのメーカの投資の準備速度はかえって速くなったと分析した。 

 

イム代表は「今まで受注した製品と購入意向書(LOI)、新規発注などを含めると、今年に2000億ウォンの売上を突破することができると思う」とし「来年も今年以上に成長できるように主力事業と新規開発中の装置事業に集中する」と述べた。