韓国のKAISTが、拡張現実(Augmented Reality)研究センター設立


2016.09.01 [デジタルデイリー]

最近のポケモン人気や政府の国家戦略プロジェット発表などで、仮想・拡張現実への関心が高まっている中、KAISTが拡張現実(AR)の研究を本格化する。 

KAIST(総長はガンソンモ)は1日に、バーチャルリアリティ産学研の関係者50人余りが参加した中で「拡張現実研究センター(センター長オウンテク教授)」の開所式を持つと明らかにした。

「拡張現実(Augmented Reality)」とは、現実世界の背景に3次元の仮想イメージや情報を重ねて表示する技術である。米国ボーイング社のトム・コーディール(Tom Caudell)が航空機の整備アプリケーションのために、実際と、仮想画像情報を同時に見せる技術から始まった。

オウンテクセンター長は、モノのインターネット環境から収集したビッグデータとオープンリンクデータなどを統合的に活用して、必要な情報とパーソナライズされたコンテンツを体験することができる、ARヒューマンプラットフォームの研究に集中する計画だと明らかにした。

特に研究センターは、文化遺産、エンターテイメント、コマース、スマートシティ分野に開発を集中し、
▲3次元相互作用を介して物理的能力の拡張
▲人工知能ベースの可視化を通じた知的能力の拡張
▲ユーザーを理解するソーシャルエージェントをによる社会的スキルの拡張
などの経験を提供する増強ヒューマン基本技術を開発する計画である。

これと共に、様々なコンテンツの共同利用が可能なように拡張現実プラットフォームを共同開発し、コンテンツ(C) - プラットフォーム(P) - ネットワーク(N) - デバイス(D)を網羅する、拡張現実のサプライチェーンの構築にも積極的に取り組む予定である。

オセンター長は「拡張現実がモノのインターネット、ビッグデータ、人工知能技術と融合されると、4次産業革命をリードする革新的な産業に成長するだろう」とし「研究センターでは、拡張現実のコンテンツ開発ではなく、仮想と現実の壁を崩し時・空間を拡張する新しいソーシャルメディアの観点からARヒューマンプラットフォーム技術の確保に集中する」と述べた。

一方、市場調査会社IDCによると、2016年のAR・バーチャルリアリティの市場規模は52億ドルと推定され、2020年には30倍以上増えた1620億ドル規模になると予想されている。

<チェスウン記者> woong@ddaily.co.kr