2021年07月06日 ドベル
OLED製造装置のメーカのハンソンネオテク(Hansong Neotech)が有機EL産業での投資拡大に支えられ、営業力を強化している。最近、国内外の顧客とOLED製造装置の納品契約のための具体的な議論を進めている。
6日、業界によると、ハンソンネオテクは2021年第1四半期のOLED製造装置の受注残高が137億ウォンを記録した。全体の売上高の80%ほどを占めるOLED製造装置は、LGディスプレーをはじめ、中国のBOEなどに納品される。ハンソンネオテクは、5月にもLGディスプレーと73億ウォン規模の受注契約を締結した。
さらにハンソンネオテクには年内での追加受注の期待もある。ハンソンネオテクの関係者は、「中国の顧客と追加のOLED製造装置納品の交渉をしている」とし「国内でもモバイルOLEDと大型WOLED市場の投資拡大が予想され、営業を強化している」と伝えた。
ハンソンネオテクはOLED製造工程用の「ファインメタルマスク(FMM)テンション」装置とモジュール装置(レーザートリミング)などを主力製品とする。中小型OLEDパネルをはじめ、大型WOLEDのための製造装置を納品し、技術力も認められている。特に最近のOLED市場は、スマートフォンを中心に大型TVなどに拡大され、需要が増加している。このために国内外OLEDメーカーは生産設備の拡大のための投資に乗り出した状況である。
2015〜2018年に中小型OLED市場が主導した状況とは違って、最近の投資動向は、TVなどの大型家電製品を狙ったWOLEDにも拡大した。WOLED向けの製造装置は、中小型と比較すると価格の面で高いだけに、売り上げの拡大とも直結するものと予想される。