Galaxy Sシリーズの輝度の増加推移から、青色の発光材料の輝度は3.7倍に向上する必要性がある


2016年6月15日 UBI リサーチ 今までのGalaxy Sシリーズの輝度の増加推移が今後も続けば、今後2〜3年以内にギャラクシーSシリーズの輝度は754 nitになると予想される。754 nitのギャラクシーSを生産するためには、この製品のAMOLEDに使用される青色発光材料の輝度が、現在の約3.7倍に向上されるべきものと分析される。

 

UBIリサーチが最近発刊した「AMOLED Characteristics Analysis Report of Galaxy S Series/ Galaxy S SeriesのAMOLED特性分析レポート」によると、2013年にリリースされたギャラクシーS4以降の輝度の増加傾向の分析の結果、今後2〜3年以内にフルホワイト輝度が430 nit、ピークホワイトは754 nitのギャラクシーSシリーズが出てくることが予想される。

 

ギャラクシーS4の輝度は338 nit(ピークホワイト基準)であり、400 nit台のS5、S6を経て、S7は505 nitまで増加した。このような推移に基づいて計算してみると、今後の製品は754 nitになるという分析が出ている。

 

レポートによると、輝度の増加のためには、製品に搭載されるAMOLEDの発光材料の輝度が増加しなければならない。ギャラクシーS7の場合赤色の材料の輝度が142nit、緑は338 nit、青は26 nitだ。754 nitの画面を実装するためには、赤は、現在の数値に比べ約1.5倍、緑は約1.2倍、青は約3.7倍の輝度向上がなされるべきである。

 

UBIリサーチの関係者は、「今後、限られた画面サイズで高解像度を実現するためには、発光材料の性能の向上が不可欠であり、特に青色発光材料の性能向上に技術開発を集中しなければするものと判断される」と説明した。

 

*この記事の輝度の数値(nit=cd/m2)は、リサーチアナリストが計測器を用いて直接測定したものであり、ギャラクシーSの「自動明るさ」機能を切った状態で測定した。今後の輝度値の展望もこの機能をオフに状態を基準とする。