2022年10月24日 UBIリサーチのWeekly Display Industry Analysis Report
第3四半期サムスンディスプレイのOLED出荷量は8,019万台で、第2四半期に比べて2,130万台減少し、2021年第3四半期と比較すると4926万台が減少したと集計された。 四半期ごとの実績を見ると、今回の四半期の実績が最も低調な結果となった。
第3四半期の出荷量減少の理由は、スマートフォン用のOLEDが前四半期9,066万台に比べて2,724万台が減少したためだ。 ノートパソコン用OLEDは173万台から126万台にやや減少した。しかし、TVとtable PC、foldable phone、watch用OLEDは、第2四半期に比べて第3四半期の出荷量は増加した。
第3四半期サムスンディスプレイの出荷量を減少させたスマートフォン用OLEDを基板別に分析してみると、flexible OLEDとfoldable OLEDは前四半期に比べて増加しているが、rigid OLEDが大幅に減少した。
Flexible OLEDの出荷量はiPhone 14の発売とともに増加し、foldable OLEDの出荷量もGalaxy Fold 4とFlip 4の新モデル発売により増加した。しかし、rigid OLED出荷量は過去2四半期まで徐々に減少、第3四半期には更に急激に減少している。 Rigid OLEDの主要顧客企業である中国のスマートフォンメーカーがサムスンディスプレイのrigid OLEDより価格が安い中国製のflexible OLEDに置き換えているためだ。 Rigid OLEDの減少傾向は来年も継続すると予想される。
今回の四半期出別荷量比率から見ると、flexible OLEDが71.3%、foldable OLEDは8.5%として10%突入を目指している。