2018.08.27 ET News
2017年に、韓国内外のディスプレイ投資活況に乗って、世界的な熱処理装置の有力メーカに成長したWonik Tera Semicon(ウォンイクテラセミコン)とビアトロンが異なる実績を記録した。
ウォンイクテラセミコンは、サムスンディスプレイへの納入を独占して、2017年は高い成長を遂げたが、2017年末から急激に投資が停滞した。一方の、ビアトロンは、中国での売り上げの比重が高く、比較的安定した成長を継続しており、対照的である。
フレキシブル有機EL(OLED)の、需要な工程の一つである熱処理装置を提供するウォンイクテラセミコンは、上半期の実績が半分に減少した。前年同期より受注量が減少した。 ウォンイクテラセミコンは、上半期の累積売上1006億ウォン、営業利益181億ウォンで、前年同期比でそれぞれ55%、54.4%減少した。 これに比べてビアトロンは成長を維持したとみられる。昨年上半期の売上高363億ウォン、営業利益48億ウォンを記録した。
ビアトロンの主な顧客はLGディスプレー、中国パネルメーカーである。サムスンディスプレイの投資が活況であるときは、利益を得ていないが、その投資が急減する時も、営業実績は維持した。昨年の総売上高は66%を中国のディスプレイメーカーで確保し、今年は70%以上を海外から得られると予測される。主顧客の一つであるLGディスプレーが大型OLED投資に集中し、フレキシブルOLED用製造装置販売の事業機会が縮小したが、中国で取り返すことができる。
ウォンイクIPSはウォンイクテラセミコンと再合併も検討している。