2022.05.19 The Elec
業界によると、コロナ19による封鎖措置と業況悪化で、中国パネルメーカーとの装備供給契約終了日が半年ずつ延期された韓国製造装置メーカが数社であると把握された。
インベニア(INVENIA)は、中国HKCと締結した317億ウォン規模の単一販売供給契約終了日が今月23日から12月31日に7ヶ月延期されたと18日明らかにした。この装置は綿陽のHKC工場に入荷される予定である。
インベニアがHKCと契約を締結した昨年9月には今年1月に装置供給を終えると予想したが、契約進行が2度延期され、終了日が今年末まで延期された。317億ウォンは昨年のインベニア売上の22.5%に相当する。
また、洗浄装置メーカーのDMSは中国CSOTに納品した502億ウォン規模の装置供給契約終了日が、今月20日から10月に5カ月延期された。502億ウォンは昨年のDMS売上の22.1%である。3月の契約当時なら第2四半期で実績反映されなければならなかったが、10月に契約終了日が延期され、第4四半期にも実績反映が期待できる。この装置はCSOTの広州工場に設置される予定である。
リペア装置を製造するCharm EngineeringもCSOTの広州工場に納品した134億ウォン規模の装置供給契約終了日が、今月7日から10月30日に5ヶ月以上延期された。Charm Engineeringは「中国内のコロナ19拡散などの事由による顧客の要請による納期調整」と説明した。134億ウォンはCharm Engineeringの昨年の売上比7.9%である。
熱処理装置メーカーのYESTがCSOT広州工場に納品することにした29億ウォン規模の装置供給契約終了日も、今月10日から10月に延期された。YESTは「コロナ19封鎖による顧客会社納期の繰延要請」と説明した。これらの企業の他にも、中国のパネルメーカーと結んだ供給契約終了日が遅れる可能性があると展望する業界関係者もいる。
供給契約終了日の延長は、液晶(LCD)パネル価格下落などの業況悪化とともに、ディスプレイ製造装置業界に負担となっている。LCD価格下落と需要減少によるディスプレイ業況の鈍化は、パネルメーカーの投資遅延や取り消しにつながる可能性があるためである。