2016年07月25日 ニュースピム
UBIリサーチレポートでは、韓国ディスプレイパネルメーカーが大型LCD生産ラインをOLEDに切り替えて、中国の大型LCD増設に対応しなければならないという分析が提起された。UBIリサーチが、最近発刊した「2016 OLED Manufacturing Equipment Annual Report」では、中国と台湾のパネルメーカーが第8世代大面積LCDパネルに投資している状況で、このように診断した。
UBIリサーチによると、中国と台湾のパネルメーカーの第8世代以上のLCD量産ラインは、2016年第1四半期現在、全体で690K枚/月の規模で韓国の第8世代の生産能力をすでに超えている。
また、現在も大型LCDの量産ライン増設が続いており、今後3年後に中国と台湾が新規構築する大面積LCDの量産ラインが韓国の現在の量産ライン全体の生産能力に比べ80%の規模に達すると予想される。
このような中華圏のLCDでの物量的な攻勢に韓国企業が対応するためには、パネルメーカーが大面積LCDラインをOLEDラインに変換するのが有力な対応策である。
8世代LCDラインは中小型のラインとは異なり、OLEDラインに効率的に変換することができる。フォトマスク工程数が少ないオキサイドTFTとWRGB + CFの有機ELテレビパネル製造技術を適用すると、従来の大面積a-Si LCDラインの設備でもそのまま利用することもできる、
UBIリサーチの関係者は、「a-Si LCDラインのバックプレーン装置とカラーフィルター装置をそのまま利用することができるというのが転換投資のメリットであり、」と「a-Siラインのキャパを最大限に活用するためには、フォトマスク工程数が少ないTFTプロセスの開発が不可欠だ」と説明した。