2024.05.24 The Elec
市場調査会社のDSCCの最新予測によると、今年の世界のディスプレイ製造設備投資は前年比54%増の77億ドル(約10兆5000億ウォン)に反発する見込みです。これは2020年(約160億ドル)と比べると半分の水準です。昨年は前年比59%減の50億ドル(約6兆8000億ウォン)を記録しました。
昨年12月、DSCCは2023年の世界のディスプレイ設備投資が47億ドルに達し、2024年には85億ドルに反発すると予測していました。今回の予測を昨年12月の予測と比較すると、2023年の投資規模は3億ドル増え、2024年の投資規模は8億ドル減少しています。
今年の世界のディスプレイ設備投資をパネルメーカー別に見ると、サムスンディスプレイが31%(24億ドル、約3兆3000億円)で最も多いと予測されています。次いで中国の天馬が28%(22億ドル)、BOEが16%(12億ドル)の順となっています。
工場別では、サムスンディスプレイのA6 IT用8.6世代有機EL(OLED)生産ラインが今年の世界のディスプレイ設備投資の30%(23億ドル、約3兆1500億円)で最も多いと見込まれています。次いで天馬のTM19 8.6世代液晶ディスプレイ(LCD)工場(25%)、CSOTのT9 8.6世代LCD工場(12%)、BOEのB20 6世代低温多結晶シリコン(LTPS)LCD工場(9%)の順となっています。
装置メーカーのうち、納入基準でキャノンとキャノントッキが全体の13.4%(10億ドル、約1兆4000億ウォン)を占めると期待されています。前年比100%成長した数値です。キャノントッキは蒸着装置部門で1位、キャノンは露光装置部門で2位の企業です。
アプライドマテリアルズ(AMAT)が8.4%(6億5000万ドル)で2位です。前年比60%増です。次いで日本のニコン、東京エレクトロン(TEL)、Vテクノロジーが続きます。上位15社のうち半数は、ディスプレイ装置の売上が前年比100%以上増加すると期待されています。
技術別では、LCD製造装置の投資(38億ドル、49%)がOLED装置投資(37億ドル、47%)より多いと予想されています。残りはマイクロOLEDおよびマイクロ発光ダイオード(LED)などに必要な装置投資です。
今年のディスプレイ製造装置投資では、IT製品パネル工場の割合が78%で最も多いと予想されています。モバイル部門は16%です。薄膜トランジスタ(TFT)技術別では、酸化物(Oxide)の割合が43%で最も多いです。次いで非晶質シリコン(a-Si)、低温多結晶酸化物(LTPO)、低温多結晶シリコン(LTPS)、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)の順です。地域別では中国67%、韓国32%となっています。