サムスン電子146型モジュラーTV(The Wall)
2018.08.26 ET News
2018年の下半期の世界のTV市場が新たな競争局面を迎える。世界のTV市場で1、2位であるサムスン電子とLG電子はそれぞれの代表製品であるQLED TVとオールレッド(OLED)TVを前面に出して、プレミアム市場で競争する。さらに8KとマイクロLEDで次世代技術の対決も広げる。また、急成長する中国のTVメーカーとの競争も共通の課題である。
◇8K・マイクロLEDなど次世代TVでの競争がスタート
26日、業界によると、サムスン電子とLG電子が9月から8K TVやマイクロLEDなど次世代TVを発売する。サムスン電子は2018年初めのCESで公開した8K QLED TVを9月から販売する予定である。
人工知能(AI)高画質変換技術を搭載し低画質の映像を8Kレベルの高精細映像に変換してくれる。8K TV拡散の障害として数えられたコンテンツ不足の問題を解決した。
LG電子も今月末、ドイツのベルリンで開かれる「国際家電博覧会(IFA)2018」で8K有機ELテレビを公開すると予想される。8K TV市場が予想よりも早く商品化し、発表時点を繰り上げる。
次世代TVとして挙げられるマイクロLEDの競争も繰り広げられる。サムスン電子は今年初め披露した「ザ・ウォール」に続き、IFA 2018で、マイクロLED新製品を公開する予定である。来年には、家庭用マイクロLEDを発表するという計画を立てた。
LG電子もIFAでマイクロLED製品を初めて公開する。商業市場を狙った超大型製品を最初に公開し、家庭用製品は今後にリリースすることが予想される。
マイクロLEDは、サムスン電子とLG電子が中国など後発メーカーと確かな技術の差別化を示すことができる製品分野である。先行した開発と発売で市場を先取りし、技術力を誇示するという戦略である。
◇QLED vsオールレッド、プレミアム市場競争加速
プレミアムTV市場をめぐり繰り広げるサムスン電子QLED TVとLG電子のOLED TV間の競争も激しくなるものと見られる。サムスン電子が上半期積極的なマーケティングを広げて、QLED TV販売量が増加した。サムスン電子は、第2四半期QLED TVと大型製品の販売量が前年同期比3倍に増えたと発表した。
LG電子は、今年はOLED TVの大衆化戦略で対抗した。韓国内基準で55型オールレッドTVの価格は200万ウォン前半まで低下した。価格障壁が低くなり、今年はOLED TVの購入量も大きく増えた。
下半期にも両社の積極的なマーケティング活動は続くと思われる。グローバルTV市場がプレミアムと大型を中心に形成され、主導権を逃さないためである。
◇急成長する中国TVメーカーを牽制
グローバルTV市場で急速に追い上げている中国企業への牽制はサムスンとLGの課題である。サムスン電子は上半期の出荷量が前年比で小幅減少した。小型モデルの販売を減らしたことが出荷量の減少の原因として挙げられる。 LG電子は昨年上半期より8.7%出荷量が増えた。OLED TV販売急増と大型LCD TVの販売の増加が貢献した。
韓国メーカーとは異なり、中国企業は大幅に成長した。世界市場3位のTCLは、昨年上半期628万台で、今年上半期774万台と23.2%も増えた。4位ハイセンスも27.2%も出荷量が増えた。中国企業の出荷拡大は国内市場から海外進出を増やした結果である。
TV業界の関係者は、「TCLが今年、ヨーロッパでトップ3に入りすると明らかにするなど、中国企業が積極的に海外進出に乗り出している」とし「東南アジアはもちろん、アメリカやヨーロッパなどの先進国でも価格競争力を前面に出し、中低価市場攻勢を強めるだろう」と述べた。