2023年10月13日 CINNOリサーチ
最近、アメリカのMicroLEDディスプレイメーカーであるMojo Visionが新たなラウンドの資金調達で4350万ドルを調達したことを発表しました。このラウンドの資金調達は、New Enterprise Associates(NEA)、Khosla Ventures、およびVanedge Capitalのリードによって行われました。その他にもShanda Grab Ventures、Dolby Family Ventures、Advantech Capital、Liberty Global Ventures、Drew Perkins、Fusion Fund、Open Field Capital、およびKnollwood Investment Fundも投資に参加しました。
Mojo Visionは、このラウンドの資金調達を、MicroLEDディスプレイ技術の開発と商業化の推進に利用する予定です。
Mojo Visionの最高経営責任者であるNikhil Balramは、「Mojo Visionは過去1年間でMicroLEDの開発に注力を拡大し、大きな成果を上げています。この資金調達は投資家の大きな関心を引き、私たちの期待を上回るもので、最終的な数字は今回のラウンドの初期資金調達額のほぼ2倍になりました。次世代ディスプレイ技術は、輝度、効率、外観の面で最も先進的で、世界の産業を変えることを目指しています。」と述べました。
Mojo Visionは最初はARメガネの開発に取り組んでいましたが、2022年にそのプロジェクトを中止し、MicroLEDディスプレイに焦点を当てることに切り替えました。2019年には、Mojo Visionは14Kのピクセル密度を持つサンドグレインサイズの単色MicroLEDディスプレイを開発しました。
最近、Mojo Visionは14K ppiの赤色MicroLEDマイクロディスプレイや、300mmの青色シリコンベースのGaN MicroLEDウエハを点灯させるなど、さまざまな成果を発表しています。さらに、Mojo Visionは高性能な量子ドット技術(HPQD)を開発し、最小かつ最も効率的なRGBピクセルを設計することで、ARおよびXRデバイスのディスプレイ性能を大幅に向上させることができます。
Vanedge Capitalのパートナーであり、Mojo Visionの新しい取締役会メンバーであるMoe Kermaniは、「MicroLEDディスプレイは、次世代のAR/VRヘッドセット、スマートウェアラブルデバイス、さらには自動車アプリケーションに必要な高性能で省エネのディスプレイです。Mojo Visionの中核となるMicroLED技術、ディスプレイデザイン、製造における画期的な進歩は、市場をリードする立場を築いています。」と述べました。
Mojo Visionは現在、さらに高度なRGBディスプレイを研究し、将来的にはそれを商業化することを目指しています。Mojo Visionは春に、将来的には輝度が100万nit以上でピクセル密度が28KのMicroLEDを実現する可能性があると発表しました。