2019.03.05 ET News
サムスン電子が「ギャラクシーフォールド」を発表したが、フォルダブルフォンのウィンドウカバー素材が透明ポリイミド(PI)からガラスに置き換えることができるかの関心が高まっている。透明PIからガラスに置き換えると、折る部分に跡が全く残らず、ガラス特有の光沢でクリーンなデザインを実現することができるからである。
5日、業界によると、現在のフォルダブルスマートフォンのディスプレイを保護するウィンドウカバーを供給するために、グローバルなガラスメーカーが競争を繰り広げている。一般のスマートフォンのウィンドウカバー向けで有名な「ゴリラグラス」を供給するコーニングはもちろん、ドイツのSCHOTT、旭硝子と日本電気硝子もフォルダブル向けにウィンドウカバーガラスを研究開発している。
サムスンのギャラクシーフォールドをはじめ、Huawei・Royole(ロヨール)が公開したフォルダブルフォンはすべて透明PIが適用された。透明PIはフィルム素材なので折り曲げる部分の曲率半径を、ガラスよりも小さくすることができる。ガラスは素材の特性上、折る部分にひび割れを起こしやすくフォルダブルフォンに採用されなかった。落とすと破損することも欠点である。
しかし、デザイン性の面では、ガラス特有の高級感と質感は優位であるという評価だ。ガラスは見た目が非常に優れており、超プレミアムファミリーのフォルダブルポンの価値を考慮すると、フォルダブルフォンにはカバーガラスが必要である分析だ。
これにより、電子製品の特殊ガラスを供給するコーニング、旭硝子、日本電気硝子、SCHOTTなどは、すべて小さな曲率を実現するガラスを開発している。これらの企業は、自動車の社内で適用することができる、割れても搭乗者に二次被害を与えないガラスを発表するなど、ガラスは硬いという先入観を脱皮した特殊製品を開発する方向である。 業界の専門家は、早ければ2020年を前後してフォルダブルフォンのカバーガラスが商用化されるだろうと予測した。過去数年間、パネルメーカーと協力して曲率半径を小さくできるカバーガラス技術を開発しているからである。 現在の主なフォルダブルヨンカバー素材の曲率半径は、3mmのレベルである。さらに折りたたみ性を進化するには、これよりも低い曲率半径を実現する必要がある。
業界のある関係者は、「主なガラスメーカーがかなりのレベルのフォルダブル用のカバーガラス技術を開発し、完成度を高めている」とし「パネルメーカーもデザイン性や使用感などを考慮して、透明PIよりガラス素材を好んでいる」と伝えた。 ただしフォルダブルポンを落としたときに、折れる部分に簡単にひび割れ割れる恐れがある点は、克服しなければならない課題だ。ガラスメーカーもこの問題を解決することに集中していると伝えられた。 別の関係者は、「透明PIを供給する日本の住友化学が正式に量産投資をせずに試験生産レベルだけ供給することは、最終的にフォルダブルフォンのウィンドウカバーにガラスが多く使われる可能性も考慮したため」とし「フォルダブル用のカバーガラスが商用化される時期が近づいている」と述べた。
しかし素材企業の関係者は、「今後のフォルダブルポンに内折りの折りたたみと外折りの折りたたみ(アウトフォールディング)が同時適用されれば、透明PIとガラスがそれぞれ共存することができる」とし「各素材の利点を活用して、欠点は最小化して適用する方法でしばらくガラスと透明PIがフォルダブル市場で共存するだろう」と予想した。