2023年11月1日 Newspim
大手金属材料メーカであるVDM Metals(VDMメタルズ)の経営陣が、モバイル向けの500ppi FMMの量産を発表したBolt Creationの量産工場を訪問しました。
Bolt Creationは、「今回の訪問はインバー(Invar)の独占供給および両社間の関係強化の確定のためのものであった」と明らかにしました。
会社関係者は、「VDM Metals代表の最側近であるとされる副社長のStefan Claus氏(副社長・営業総括)が量産体制を完了した工場の訪問を希望し、特別に行われたミーティングだったため、より意義深いものでした」と雰囲気を伝えました。
VDM Metalsは1930年に設立され、本社をドイツのヴェルドール(Werdohl)に置く特殊合金の製造および流通企業で、世界10か国以上に支社を構えるグローバル企業です。
Bolt Creationのチェ・サンジュン代表は、「私たちの技術が世界的なものであることを直接確認したかったため、独占的かつ安定的に必要なだけのインバーを継続して供給し続けると約束しました。双方の信頼を再確認できた意義深い時間でした。」と述べ、FMM製造競合他社とは異なり、供給の安定性を確保したと自信を持って述べました。
FMMの主原料であるインバー(Invar)は、ニッケルと鉄の特殊合金で、日立金属がFMM原材料市場を独占しています。日立金属は、高品質仕様のインバーをFMMメーカーである大日本印刷(DNP)にのみ供給しており、モバイル向けの高仕様FMM市場で日本企業が独占している理由の一つとされています。
Bolt Creationは、日本企業の独占技術を克服し、OLEDの高解像度500ppi FMMの量産準備を整え、需要企業に直接販売を行っています。
現在、Bolt CreationはIPO(株式公開)の手続きを進めていると報じられています。