2023年2月3日 UBIリサーチ
サムスンディスプレイ(代表取締役チェ・ジュソン)が初めて「大面積」タッチ一体型OLED開発に成功した。
サムスンディスプレイはスマートフォンOLEDに適用してきたタッチ一体型技術を中型「ノートブック用OLED」に拡大を適用、1月から本格的な量産に突入したと24日明らかにした。
2010年にサムスンディスプレイが世界で初めて開発したタッチ一体型OLED、いわゆるOCTA(On Cell Touch AMOLED)技術は、パネル表面にタッチを認識するフィルム(TSP、タッチスクリーンパネル)を貼り付ける代わりに、パネル内部にタッチセンサーを形成する技術である。プラスチック素材のタッチフィルムと接着剤を使用せず、環境にやさしく、パネル構造が単純になり厚みと重量が減少する効果がある。
サムスンディスプレイ関係者は「一般的にタッチフィルムが全パネル厚さで占める比重は6~11%程度で、パネル厚が薄いほどセットのデザイン拡張性、携帯性が良くなる」と説明した。
サムスンディスプレイは最近、タッチ機能を搭載したノートパソコンの需要が増加し、OLEDノートブック市場が拡大するにつれて、「大面積OCTA技術」の開発に注力してきた。
イ・ホジュン中小型ディスプレイ商品企画チーム長(常務)は「タッチ一体型技術はディスプレイ面積が大きくなるほど必要なタッチセンサー数が増えるので、技術の難易度が上がる」とし「新規材料及びプロセス技術開発を通じて大面積でも自然で柔らかいタッチを実装した」と述べた。
サムスンディスプレイの大面積OCTA技術を組み込んだパネルは、来月に公開されるサムスン電子の次世代ギャラクシーブックシリーズ一部モデルに初めて搭載、携帯性の高いデザインを提供すると予想される。
また、16:10の画面比、120㎐高走査率、3K高解像度など、ディスプレイ性能を大幅にアップグレードし、さらに向上した製品パフォーマンスを公開する予定である。