サムスン電子、2018年の戦略でフレキシブルOLED内にタッチパネルを統合


2017.08.01 ET News

 

サムスン電子が来年上半期の戦略で、スマートフォンにタッチ一体型ディスプレイのワイオクタ(Y-OCTA)を全面適用する。ワイオクタは、フレキシブル有機発光ダイオード(OLED)にタッチ機能を入れたサムスンディスプレイの独自技術である。ディスプレイの製造過程で、タッチ機能を実装するための別のパネル部品を使わなくても良い。しかし、タッチフィルムなどの関連部品業界にとって、需要が減る悪影響が予想される。 

 

1日、サムスン電子は、フラッグシップモデル「ギャラクシーS9(仮称)」シリーズに、このオクタを全面導入することにし、開発に着手したことが確認された。ギャラクシーS9シリーズ2つのモデルに入るディスプレイをワイオクタにする案が推進されている。5.77インチと6.22インチのフレキシブルOLEDは、現在に計画されているディスプレイの大きさだ。5.77インチと6.22インチのは、今年の上半期に発売されたギャラクシーS8シリーズとサイズが同じである。 

 

サムスン電子は、このオクタ技術をギャラクシーS8で1つのモデル(5.77インチ)だけ一部導入した。サムスン電子は来月に発売するギャラクシーノート8で、このオクタではなく、従来のフィルムタイプのタッチを使用した。 

 

しかし、ギャラクシーS9では、このオクタが全面導入される。ワイオクタ適用の拡大は、生産設備が備わったためと分析される。 ワイオクタディスプレイは、サムスンディスプレイが忠南牙山湯井A3 1つのラインで製造している。 業界によると、サムスンディスプレイのワイオクタ生産能力は、現在のスマートフォンの基準月300万〜400万台である。 

 

この規模は、2018年には倍以上に増える。サムスンディスプレイが年内の完成を目指しOLED切り替え中の忠南牙山湯井L7-1液晶表示装置(LCD)生産ラインを、このオクタ採用で構築しているからである。この工場が稼動すれば、月に1000万台前後のワイオクタの数量を供給することができると伝えられた。 

 

サムスン代表スマートフォンギャラクシーSシリーズは月に500万台、ノートシリーズは月に300万台規模で、それぞれ生産される。収率を考慮しても、その代表スマートフォンモデルの両方を供給することができる。