2020.11.15 ET News
サムスン電子がミニLEDバックライトLCD TV(以下ミニLED TV)の量産準備に着手した。ベトナムにミニLED TVの生産ラインを構築していることがわかった。世界1位のTVメーカーであるサムスン電子のミニLEDTV発売が近づいている。
15日、業界によると、サムスン電子は、ベトナム工場にミニLED TVの製造設備を備えている。サムスンは約400億ウォンを投資して、ミニLED TVの生産ラインは50以上を構築していることがわかった。ハンジョンフイ映像ディスプレイ(VD)部門社長は昨年10月、ベトナム出張を行ってきてミニLED TVの生産準備状況を視察したようである。
ミニLED TVは100〜200マイクロメートル(㎛)程度のサイズが非常に小さいLEDをバックライト(光源)に使用したLCD TVである。現在のTVや照明、自動車などに使用されるLEDに比べサイズが半分以下であり、より多くのLEDをディスプレイに搭載することができる。これにより、従来のLCD TVより明るく鮮明な画面を実現することが重要である。LEDが多くなって輝度と明るさが向上し、特にLEDを部分制御する「ローカルディミング(画面分割駆動)」を活用すれば、LCDの短所として指摘された⿊をはるかに鮮明に表現することができる。
サムスン電子は去る8月まではミニLED TV技術を検討しているが発売は決定していなかったとし、事業化に慎重な立場を示した。しかし、量産ライン投資はミニLED TV大量製造するという意味であり、ミニLED TV事業の育成意志がうかがえる。サムスン電子は、来年のミニLED TVを200万台出荷する計画で分かった。
ミニLED TVは一台当たり1万〜2万個のミニLEDチップが適用される。原価上昇するが、画質改善効果が明らかであり、サムスン電子はQLED TVファミリの中で最上位にミニLED TVを配置するようだ。
世界1位のTVメーカーであるサムスン電子のミニLED TV事業化は、ミニLED技術の普及と産業の活性化をもたらす見込みだ。アップルもアイパッド・MacBookのなどミニLEDバックライト付きLCD搭載を準備している。アップルに供給するミニLEDバックライト付きLCDはLGディスプレーが供給する。LG電子もミニLED TVを発売する計画で、2021年はミニLED商用化の元年になる見通しだ。