サムスンディスプレイ、来年の中型OLEDパネルの1000万台量産を推進


2021年10月13日 [電子新聞=ユンゴンイル記者]

 

サムスンディスプレイが来年の中型有機EL(OLED)ディスプレイの出荷を1000万台以上に拡大する。これは今年より約60%増である。サムスンディスプレイでは、今年のタブレットに続いて、ノートPCまでOLEDの搭載が増えて、10インチ以上の中型OLED出荷が急増した。スマートフォンに主に搭載される小型OLED市場を制覇したサムスンディスプレイが、中型OLED市場も独占する準備に乗り出した。サムスンディスプレイは、来年のタブレットとノートPCに搭載される中型OLEDを1000万台生産する計画であることがわかった。1000万台は今年より350万〜400万台、率では58〜67%増加した量である。

 

サムスンの今年の中型OLED出荷量は昨年より700%増の600万〜650万台に達すると予想される。ノートパソコンを中心にOLEDの搭載が急速に増加し、当初に立てた目標を超える達成が有力である。複数の業界関係者は「サムスンディスプレイが今年の中型OLED を500万台の出荷と見込んだが、成長が急だったので、600万〜650万台達成が予想されている」とし「来年には1000万台の生産を計画している」と伝えた。これは、サムスンディスプレイが今年初めから中型OLEDにノートPC市場を攻略したことによるものである。サムスンディスプレイはOLED事業拡大のために、新規ブランドを発表するなど、ノートPC市場攻略に力を傾けた。コロナ19パンデミックの長期化で需要が爆発し、ノートPC市場でのOLED浸透率を引き上げることができると判断したものである。戦略は的中した。サムスン電子、デル、HPなどのグローバルノートPCメーカーがOLED採用を増やし始めた。サムスンディスプレイも解像度、サイズ、リフレッシュレートなどの製品を多様化し、市場のニーズに合わせた。その結果、ノートパソコン用OLED出荷が増えた。

 

市場調査会社であるストーンパートナーズによると、サムスンディスプレイの今年中型OLEDパネルの割合は、ノートパソコンが80%、タブレットが20%を占めることが分かった。