サムスンディスプレイ、リジッドOLED製造の活況で第3四半期の業績が回復


2018.10.05 ET News 

 

サムスンディスプレイがリジッド有機EL(OLED)パネル事業が前年同期の水準に回復し、実績が第2四半期底を打って、第3四半期に上昇した。 サムスン電子は、第3四半期の連結暫定業績を売上高65兆ウォン、営業利益17兆5000億ウォンを達成し、前年同期比の売上高4.75%、営業利益20.44%で成長したと、5日に発表した。 

 

このうち、デバイスソリューション(DS)部門ディスプレイ事業は、営業利益が約8000億〜9000億ウォン台を達成したものと推定される。第1四半期4100億ウォン、第2四半期1400億ウォンで底を記録したが、リジッドとフレキシブルOLED生産工場の稼働率がすべて上昇し、第3四半期の利益が回復したと見られる。四半期の営業利益では1兆ウォン台を超えていない第4四半期になるという可能性も提起される。 

 

ディスプレイ実績が第3四半期に急回復した理由は、AppleのiPhone用パネルの供給とリジッドOLED需要回復が功を奏している。 

 

サムスンディスプレイは、アップルが最近発売したiPhoneの新製品XSとXSマックス用フレキシブルOLEDを供給した。去る5月から生産を開始し、今後の新製品の成績に応じて生産量が変わるようになる。 中国のスマートフォンメーカーを中心にリジッドOLED需要も回復した。中国はフレキシブルOLEDよりも価格が安いリジッドOLEDを中心にプレミアムモデルを打ち出す。リジッドOLEDが低温多結晶シリコン(LTPS)液晶表示装置(LCD)との価格競争が激化し、供給価格が下落したので、中国を中心に需要が徐々に増加した。 

 

業界では、リジッドOLEDを製造するサムスンディスプレイA2工場稼働率が前年同期水準を上回ると分析した。昨年第3四半期の稼働率が約80%台であった場合、今年の第3四半期は90%を超える水準に稼働率が高まった。 一方、フレキシブルOLEDを製造するA3工場の稼働率は前年水準にはまだ達していないと思われる。iPhoneの新製品を生産しているが、全体の生産量が増えていないためとみられる。