サムスンは内折れフォルダブルの開発に再着手... 技術の蓄積も高く実用化が近い


2017.09.27 ET News

 

インフォルダブルへの変更関連技術はすでに完成...来年に発売が目標

 

サムスン電子はディスプレイを内側に折りたたむ方式のフォルダブルスマートフォンを再開発する。ディスプレイを外側に曲げる「アウトフォルダブル」の開発を進めていたがこれを中断し、中止されていたインフォルダブルの開発に転換した。

 

すでに関連技術が相当に確保されたのインフォルダブルの折りたたみに転換したことについて、商用化が間近に迫ったことではないかという解釈が出ている。サムスン電子のスマートフォン事業を総括するゴドンジン社長も、最近フォルダブルスマートフォン発売計画を明らかにし、このような観測が真実味を増している。 27日、業界によると、サムスン電子は最近にサムスンディスプレイともに、折りたたみ方式のフォルダブルスマートフォンの開発に再着手したことが確認された。ディスプレイの曲率は、3mm半径Rの実装を目指している。3Rは曲がる程度を示す数値である。半径の3㎜のたわみを意味する。 サムスン電子は、フォルダブルスマートフォンの開発を推進したのは、昨日や今日の話しではない。業界の情報を総合しないても4〜5年前からフォルダブルスマートフォンプロジェクトを行ってきた。

 

外部の関心は、サムスン電子が最近までしばらく開発してきたフォルダブル方式の内容を急に変更したことにある。ディスプレイが外側に折るアウトフォルダブルの開発を中止してインフォルダブルを選んだことである。

 

サムスン電子は、フォルダブルスマートフォン開発の初期からインフォルダブルの折りたたみ方式を追求したことが分かった。これに合わせてディスプレイと関連部品・素材の研究開発(R&D)が数年間続いた。

 

ところが突然に方式が「アウトフォルダブル」に変わった。内側に折りたたむスマートフォンではなく、外に向かって折りたためるスマートフォンの開発になった。 この時期はわずか1〜2年前である。昨年までアウトフォルダブルの実装がサムスン電子はもちろん、サムスンディスプレイなどのフォルダブルの開発に参加しているメーカーの最大の目標であった。  

 

インフォルダブル方式(左)とアウトフォルダブル方式の比較。

 

サムスン電子がフォルダブルの方式を変えた明確な理由は不明である。ただし、最初の課題である折りたたみ方式を決めたことが、それだけ商用化の意志が高く反映したという解釈ができる。

 

業界関係者は、「インフォルダブル方式は、これまで蓄積された技術が相当にある」とし「事実上の完成された技術を再び採用というのは、最初の開発とは別の意味である。」と述べた。R&Dから抜け出し今商用化段階に進入するという主張である。 

 

このような解釈は、サムスン電子のスマートフォン事業を総括するゴドンジン社長の最近の発言と相まって、より増幅されている。 

 

高社長は12日、ギャラクシーノート8イベントで「フォルダブルはロードマップに入っており、来年を目標に準備している」とし「今、いくつかの問題点を克服する過程であり、この問題を確実に解決することができるときに、製品を出す」と発表した。 障害の解決を前提にしたが、発売目標時点を明らかにしたのは今回が初めてである。また、発売の明確さも以前より高くなった。 

 

高社長は昨年にギャラクシーノート7懇談会で、「フォルダブルスマホは必ず私たちが取り組みたい分野であり、現在の技術水準では消費者が満足できないと思えるので、まだ時間が必要だ」と述べている。 

 

折りたたみ方式でプロジェクトを変更した理由と商用化するかどうかを確認するために、高社長に直接に問い合わせたが、回答はなかった。 その代わりに、サムスン電子の関係者は、「フォルダブルスマートフォンの発売を準備しているのは確かだが、今は開発段階である。」と立場を明らかにした。