2016年07月18日 inews24 インクジェット印刷工程を、1年以内に導入する目標で、RGB方式の大型OLEDパネル量産へ展開 サムスンディスプレイとLGディスプレイは、有機EL(OLED)市場をリードするため、インクジェットプリンティング工程の導入に力を入れている。 当初の見通しよりも早い、2017年から試験ラインを本格稼動し、赤緑青(RGB)方式のOLEDディスプレイの量産能力を確保する予定である。 最近なBOEやCSOTなど中国の主要なディスプレイメーカーが液晶表示装置(LCD)市場を掌握し、さらにOLED市場での競争力確保のために、インクジェット印刷工程の導入の開発速度が速いからである。 韓国のディスプレイ業界の関係者は「韓国企業は、インクジェット印刷工程導入時期を1年以内に繰り上げるための準備が活発であり、今後に大型OLEDディスプレイは、WRGBではなく、RGB方式で量産されるだろう」と伝えた。 インクジェット印刷工程は、数十ピコリットル(1兆分の1リットル)以下の溶液を噴霧、既存の真空蒸着工程に比べ材料の使用効率を高め、歩留まりを改善することができる技術である。 OLED溶液を活用する場合は、赤緑青(RGB)方式のOLEDディスプレイの生産能力の確保に有利となる。 サムスンディスプレイとLGディスプレイは、これまでカティーバ、東京エレクトロンなどの製造機器メーカーやメルク、出光興産などの材料メーカーと協力して、それぞれA3ラインとM2ラインでインクジェット印刷工程の導入を準備してきた。 中・長期的にインクジェット印刷工程は、大型OLEDディスプレイパネルの生産能力を確保させ、長期的にはOLEDから量子ドットディスプレイの量産にも活用される見通しである。