サムスンがOLEDのBT2020に言及、発光材料メーカーの課題が変化


2016年8月24日 UBIリサーチ


Source: Samsung Display Keynote, IMID 2016


済州島のICCコンベンションセンターに開かれているIMID 2016のイベントのkeynote sessionで、サムスンディスプレイのキム・ソンチョル副社長は、ディスプレイのトレンドとそれに適したディスプレイはAMOLEDと強調し、AMOLEDが解決しなければなら問題について発表した。

キム氏は、今年に何度も似たようなテーマで発表を行ったが、今回の発表では、AMOLEDの色座標もBT2020に適合しなければならいと言及して、OLED発光材料メーカーの課題が深まることが予想される。

これまでのキム副社長の発表では、OLEDの発光材料は、redとgreenのみ燐光材料を適用しており、blueの燐光材料の開発と適用が急がれ、blue燐光が適用される場合は従来比300%の効率向上をもたらすことができるので、燐光blue適用を重要課題として発表した。

しかし、今回のIMID 2016 keynoteでは、燐光blueの適用とBT2020に対して最初に強調した。

BT2020は、各色別のR、G、Bの波長が630nm、532nm、467nmである色空間で、CES 2016でUHD AllianceによってUHD TVに適用される色空間として採用された。

UBIリサーチで2016年5月に発刊した「Galaxy S SeriesのAMOLED特性分析報告書」によると、Galaxyシリーズの色座標はBT2020を満足する必要があり、そのためにu 'の場合、redの増加、greenで減少、blueで減少し、v 'の場合redで減少、greenで増加、blueで増加する方向に色座標の移動がなければならないと分析した。


Color Coordinates Development Direction for Each Color to Satisfy BT2020, Source: AMOLED Characteristics Analysis Report of Galaxy S Series


Mobile機器のpanelの解像度と色座標は、TVの開発の方向をたどる傾向がある。UHD AllianceでBT2020を標準として採用しただけに、これに満足するmobile用AMOLED panelが製造されるために、寿命と効率に重点を置いているOLED発光材料メーカーの開発から、目標が変わらなければならすると予想される。