<サムスンQLED TV Q9>
2017.07.27 ET News
サムスン電子が北米で量子ドット発光ダイオード(QLED)TVの価格を引き下げた。値下げ攻勢でシェア拡大はもちろん、有機EL(OLED)TVの販売拡大を牽制しようとする試みとして解釈される。北米での値下げ政策が他の国にも適用される場合は、QLED TV価格全般が低下する。
27日、業界によると、アマゾンとベスツヴァイはQLED TVの価格を55インチ基準1997ドルまで下げた。従来より800ドルほど割引した。65インチと75インチは、それぞれ1200ドル、1500ドル下げて、2797ドルと4497ドルで販売されている。初期の価格から平均30%近い値下げだ。LG電子OLED TVプレミアムラインの価格よりも低くなった。
サムスン電子のQLED TV値下げは、北米市場での販売量を拡大しようとする布石と解釈される。サムスン電子は、年初に北米市場で超高価プレミアム家電の戦略を打ち出した。QLED TVも超大型の製品を発売し、プレミアム市場を照準にした。しかし、販売量が期待に及ばなかった。最近の独立記念日の割引に入っ価格政策に変化を試みた。通常、年末TVの価格を大幅にダウンし在庫量を減らすサムスン電子のTV値下げは、例年より早い。売上高と市場シェアを回復するためにという評価だ。サムスン電子の関係者は、「より多くの消費者がQLED TVを体験できるように価格を調整したもの」と述べた。
OLED TV陣営の拡大に対する牽制の目的もある。米国コンシューマーレポートによると、LG電子、65インチのOLED TVは歴代最高点(89点)を受けた。1位から共同10位までLG電子のモデルが8機種を占めている。ソニーOLED TVもコンシューマーリポートの評価が2位に上がるなど、北米市場で人気を集めている。業界関係者は、「LG電子とソニーも北米市場での価格競争力を確保するために、着実に価格を下げている」とし「サムスン電子のQLED TVが激しいOLEDとの競争のために価格を調整したもの」と評価した。