2017.05.10 MK News
サムスンディスプレイが急増するスマートフォン用のフレキシブル有機EL(OLED)パネルの需要に備えて、来年までに13兆〜ディスプレイを投資する新工場(仮称A4工場)の建設に着手した。
10日、電子業界によると、忠清南道牙山湯井ディスプレイシティ2でのOLEDパネル新工場建設のために事業性評価を終えて、今月初めからサムスンエンジニアリングでA4工場建設のための用地造成作業を開始した。
今回の投資は、イ・ジェヨン三星電子副会長の不在にもかかわらず、グローバル事業の主導権を握ったスマートフォン用フレキシブルOLED分野に集中投資することにより、競合他社の追撃を容認しないという意志とみられる。
特に、今回の投資は、今年2月にグループ解散宣言以来初めて踏み切っされる半導体・ディスプレイ分野の大規模ライン増設事業であり注目される。大規模な工場建設は今年から供給を開始したアップルなど主要顧客の急増するフレキシブルOLEDパネル注文などに備えるためだ。
牙山A4工場は、既存A3工場と同様に第6世代(1500×1850㎜)ディスクベースで月13万5000枚(スマートフォン2000万〜3000万台)レベルの生産能力を備える見込みだ。
サムスンディスプレイの関係者は、「ギャラクシーS8とギャラクシーS8プラスにすべてフレキシブルOLEDが搭載され、下半期の主な顧客にもフレキシブルOLEDを大量供給しながら、スマートフォン市場が液晶(LCD)からOLEDに転換されているという確信を持つようになった」と新工場建設の背景を説明した。
別のサムスンのディスプレイの関係者は、「市場の状況に迅速に対応するため、用地を造成している」とし「具体的な投資計画は策定中である」と述べた。
A4工場は来年工事を終えて、量産に入る計画だ。