2017.02.08 ET News
サムスン電子とサムスンディスプレイが今月、スペインで開催されるモバイル・ワールド・コングレス(MWC)でフォルダブルスマートフォンやフォルダブルディスプレイを一般に公開していない。代わり招待顧客に限ってプライベート展示場(プライベートルーム)にて最新バージョンのフォルダブルスマートフォンやフォルダブルディスプレイを公開する。顧客を中心に市場の反応を探り、今後の需要を予測する。
8日、業界によると、サムスンディスプレイ、サムスン電子は27日、スペインのバルセロナで開催されるMWCでフォルダブルスマートフォンやフォルダブルパネルを一般ではなく、顧客に限り公開することに決めた。 これまで両社は、今回のMWCでフォルダブルスマートフォンと重要部品であるフォルダブルディスプレイを一般に公開するために準備した。内部的には、最新のバージョンの試作品が入れられた動画を制作するなど、準備を終えたが、最終的には、一般ではなく、顧客のみの試作品を公開することにした。
サムスンディスプレイ、サムスン電子は、本のように、パネルを内側に曲げるフォルダブルパネルと、外側に曲げるアウトフォルダブル形の製品を顧客に披露する予定だ。商品性などを考慮するとアウトフォルダが商用化の可能性がより高いが、両製品を披露して市場の反応を探る。
デバイスメーカーがサムスンのフォルダブルプロトタイプのディスプレイを供給受けるために購入を打診する可能性もある。一般的に、パネル供給契約は、生産時期や数量などを考慮して、少なくとも1年前から準備する。サムスンディスプレイはMWCでフォルダブルディスプレイの市場の反応を見て、今後の購入の需要を予測することができる。
サムスン電子は、まだフォルダブルスマートフォン商用化の時期を確定していなかった。重要部品であるフレキシブル基板とカバーガラスに代わる透明ポリイミド(CPI)フィルム、機構モジュールなど量産可能な技術水準を備えたことが分かった。
世界で初挑戦であるだけに、品質の信頼性を最大化、明確なユーザー訴求点の確保などのために、量産時期の調整中である。
ある関係者は、「主な協力会社は、フォルダブルスマートフォン用に供給する部品の品質と性能が十分に商用化可能なレベルで見ていて、サムスン電子が早く商用化することを望んでいる」とし「今回のMWCでどのような市場の反応を得るかに応じて商用化の時期が変わるだろう」と予想した。
業界の専門家は、昨年、中国レノボにまずフォルダブルスマートフォンの試作品を公開したが、部品の性能や信頼性が量産レベルに達していないと見た。スマートフォンをたたんだり開いた時に曲がる部分が、平坦でなくなるなど細部の完成度がまだ不足していると指摘した。カバーガラスを交換するCPIを使用せずに一般的なポリエステル(PET)フィルムを使用することで、フォルダブルスマートフォンで見るのが難しいという意見も提起された。 別の関係者は、「過去2014年にサムスンがフォルダブルスマートフォンコンセプト映像を公開した後、本格的に商用化を準備してきた」とし「約3年間でかなりのレベルに技術が成長したように商用化への期待感が高まった」と述べた。 フォルダブルスマートフォンをMWCで限定的に公開することについて、サムスン電子の関係者は、「まだ確認を与えることができない」と答えた。