2019.10.30 ET News
コーロンインダストリーが、最近に「透明ポリイミド(PI)」のメジャースマートフォン企業への供給に成功した。透明PIはコーロンが10年以上の研究開発(R&D)した次世代ディスプレイ素材だ。
30日、業界によると、Huaweiは11月15日に中国で発売するフォルダブルスマートフォン「メイトX」に、コーロンインダストリー透明PIが搭載されたことが分かった。
メイトXは、世界第2位のスマートフォンメーカーHuaweiの最初のフォルダブルフォンである。8インチのディスプレイに画面が外側に折るデザインが適用された。コーロンインダストリー透明PIは、ディスプレイに接着して、外部の衝撃から画面を保護する役割をする。
スーパーエンジニアリングプラスチックの一種である透明PIは、衝撃に強く、柔軟なのが特徴である素材だ。衝撃に割れるガラスとは異なり、透明PIは折ったり、丸めたりできるので、フォルダブルスマートフォンやローラーブルなどの次世代ディスプレイで画面を保護するカバーウィンド素材として注目されている。
コーロンは2006年に透明PIの開発を始めた。色のないPIを開発して、ガラスを交換するなど、活用価値が高いと判断して開発に着手しており、R&D、10年ぶりの2016年の透明PIの開発に成功した。コーロンは後に、本格事業化のために900億ウォンを投資し、2018年業界初の透明PI量産工場も建設した。
しかし、供給に問題であった。フォルダブフォン開発プロジェクトにもれなく参加して技術力は認められたが、フォルダブルフォンが前例のなかった製品であり、開発が容易ではないので、発売が遅れているなど、予期せぬ事案に頭を悩ませなければない。HuaweiのメイトXも米-中貿易紛争の影響で数回発売が遅れて、11月15日にやっと確定した。
コーロンインダストリーが中国に供給する透明PIの規模は、具体的に確認されなかった。メイトXが200万ウォンを超える高価であり、中国でのみ限定販売されるので、コーロンインダストリー透明PI供給量も限られる公算が大きい。
しかし、Huaweiへの供給は韓国技術で開発された次世代の重要素材が商用化された事例であるという点で注目される。コーロン透明PIはHuaweiより先に、中国のロヨルのフォルダブルフォンに適用されたことがある。しかしロヨルは、スマートフォンよりもディスプレイメーカーに近く、同社フォルダブルポンは、実験の性格が強かった。
透明PIの事情をよく知っている業界関係者は、「外側折りたたみはフォルダブルの中でも、より多くの技術力が要求される分野」とし「メイトXの品質がどのようなレベルなのかは、まだ未知数だが、国内の素材業界にも意味のある供給事例になるだろう」と評価した。
サムスン電子が最近発売したフォルダブルスマートフォン「ギャラクシーフォールド」も透明PIが適用された。この透明PIは、住友化学が供給した。
コーロンインダストリーの透明PIは近いうちに別のフォルダブルスマートフォンでも見ることができると思われる。
業界によると、来月13日に公開が予告されたモトローラのフォルダブルスマートフォンにもコーロンの透明PIが搭載されることが分かった。モトローラフォルダブルフォンは上下画面が内側に折る。過去モトローラの「レーザー」のようにフォルダフォンと類似した形態を帯びることが期待される。
コーロン側は「顧客に関連した内容は、確認を与えることができない」と述べた。