アップル向けのAMOLED製造装置市場は、5年間で1.3兆円規模となる、6​​G対応のフレキシブル製造装置市場全体の半分


2016年7月7日 UBIリサーチ

 

2016年から2020年までの5年間で、アップル向けのAMOLEDパネル製造装置の市場規模は米130億ドル規模に達すると予想される。

 

UBIリサーチが7月に発刊した「2016 OLED Manufacturing Equipment Annual Report」によると、2016年から2020年までに全世界の6世代フレキシブルAMOLED製造装置市場は、米ドルで284億1100万ドル規模を形成すると予想される。このうち、アップルのパネル向けだけ130億ドルで47%のシェアを占めている。

 

これは、Appleが2017年に発売する新iPhoneのシリーズの一部のモデルにフレキシブルAMOLEDを適用して、2018年発売する新モデルからは全量フレキシブルAMOLEDパネルを適用すると仮定した数値である。

 

アップルは、年間2億台以上のスマートフォン販売台数で全スマートフォン市場の約15%を占めているだけに、今後、フレキシブルAMOLEDパネル市場の拡大に大きな影響を与えると予想される。

 

グローバル全体フレキシブルAMOLEDパネルの出荷量は、2021年には10億枚を突破すると予想される。このうち、AppleのiPhoneに適用されるフレキシブルAMOLEDパネルは2017年20%のシェアを記録し、2021年には50%を超えるというのがUBIリサーチの展望である。

 

UBIリサーチの関係者は、「アップルのフレキシブルAMOLEDパネルの需要を満たすために必要なパネルの生産能力(キャパ)は2017年30k/月でスタートし、2021年には300k/月になると分析される」とし「これにより、パネルメーカーの量産ライン投資も拡大しており、特に、サムスンディスプレイは、アップルのために、毎年の製造能力拡大が30k/月ずつ増える投資を継続すると予想される」と説明した。

 

一方、UBIリサーチの今回の報告書によると、2016年から2020年までのOLEDパネル製造装置全体の市場は、米ドル、約439億2700万ドル規模を形成すると予想される。