iPad(アイパッド)にサムスンのOLEDパネルが搭載される... Appleと供給協議


2021.07.05 (ソウル=連合)イミラン記者

 

アップルが来年発売する初の有機EL(OLED)アイパッドにサムスンディスプレイがパネルを供給する見通しだ。

 

価格競争力を前面に出した台湾企業がアップルにミニLEDディスプレイを供給する中、韓国企業がOLEDパネル供給で対抗する。

 

5日、業界によると、サムスンディスプレイは、アイパッドに搭載されるOLEDパネルを開発している。

 

業界では、アップルが2022年のアイパッドシリーズの中で初めて、OLEDを搭載した10.86インチOLEDアイパッドプロを発売し、2023年に11.0インチと12.9インチのOLEDアイパッドプロを公開するものと見ている。

 

これらのモデルに搭載されるパネルはサムスンディスプレイが供給し、変形が自由フレキシブルと形が固定されたリジッドオールレッドを混合したハイブリッド方式のオールレッドパネルになる見込みだ。

 

サムスンディスプレイが先行して供給した後に、2023年にはLGディスプレーもこのサプライチェーンに含まれる可能性がある。

 

アップルは今年に発表した新型アイパッドプロのミニLEDを適用し、台湾産パネルを採用した。

 

アップルの新製品では、サムスンディスプレイとLGディスプレーなど韓国企業が最初にディスプレイを供給するという見方があったが、今回は台湾の企業に敗れた。

 

しかし、AppleがミニLEDよりも優れた技術と評価されるOLEDに切り替えて、再び韓国企業に手を差し出したものと思われる。

 

OLEDはミニLEDのような液晶(LCD)とは異なり、バックライトが不要で、より薄く軽量、色再現性に優れて反応速度も速いという長所がある。バーンイン現象が発生するおそれがあるが、通常10年のTVに比べて使用期間が2〜3年で、短いスマートフォンやタブレットPCで大きな問題にはならないと思われる。

 

アップルは、すでに昨年発売されたiPhone12シリーズのすべての製品にOLEDパネルを採用した。

 

アップルは、今年下半期発売見込みであるiPhone13のディスプレイのリフレッシュレートを従来の60㎐で120㎐に引き上げるため、低温多結晶酸化物(LTPO)薄膜トランジスタ(TFT)OLEDを採用することでも考えられる。このパネルは、現在、サムスンディスプレイのみ量産することができる。

 

アップルをはじめとするスマートフォンメーカーのOLEDパネル採用が増え、サムスンディスプレイのスマートフォンのOLED出荷も大きく増えた。

 

市場調査会社オームディアによると、サムスンディスプレイの、今年の第1四半期の9インチ以下のスマートフォン用OLEDの出荷量は1億3千800万個で、昨年第1四半期(9千200万個)より50%増加した。

 

第1四半期の売上高も前年同期と比較して49%増の70億2千200万ドル(約7兆9千418億ウォン)で、第1四半期ベースで過去最高の実績を達成した。

 

第1四半期のスマートフォン用OLED市場で、サムスンディスプレイのシェアは80.2%で1位を守った。2位は8.8%のシェアを示したLGディスプレーであった。