2018.10.23　ET News

中国のVisionoxが合地方政府と協力して合計440億元（約7000億円）を投資し、第二の第6世代フレキシブル有機EL（OLED）の工場を建設する。合肥市はBOEの主要な生産ラインを誘致するなど、国家のディスプレイ産業団地の規模をさらに拡大する。 

23日、中国現地メディアによると、最近にVisionoxは合肥市と共にに440億元を投資して、2020年末を目標に月3万枚規模の6世代フレキシブルOLEDラインを建設すると発表した。440億元のうち220億元は株式投資、残りの220億ウォンは債券発行で資金を調達すると発表した。 

Visionoxと合肥市は、今回のプロジェクトのための新しいプロジェクト企業を設立し、工場建設・運営のための投資プラットフォームを用意する予定である。早期完成を目指して準備しながら、2020年末から量産を開始する計画である。

Visionoxは、中国での中小型OLEDパネルを製造する企業の一つである。現在BOE、エバーディスプレイ、天馬が中小型リジッドOLEDとフレキシブルOLEDを製造している。Visionoxは昆山で5.5世代基板でリジッドOLEDを量産しており、昨年にラインを拡張して、生産能力を増やした。 

今年は6世代フレキシブルOLEDラインの稼働を開始した。今年の5月から稼働し、早ければ今年の年末あるいは来年第1四半期中に量産を開始するという目標だ。

当初、業界はVisionoxが他の地方政府と手を握って、新規の工場に投資すると予想した。しかし、資金調達の問題を経験しながら、ディスプレイ産業団地を造成している合肥市政府と最終協力になった。 

合肥はBOEの10.5世代と8.5世代液晶（LCD）の生産工場がある。ディスプレイ用ガラスを製造するコーニングも合肥に工場を設立した。国内外のディスプレイ関連のいくつかの企業が現地の産業団地に入居しているなどのディスプレイの生産インフラが整備された。

最近、中国のパネルメーカの新規インフラ投資は、以前ほどの速度を出せずにいる。中央政府が地方政府に負債比率を下げると勧告し、投資審査が厳しくなったからである。このため、いくつかの大手企業を除いた後発企業が新規投資に困難を経験するかも知れないという懸念がある。 

Visionoxは、中国での中小型OLEDを早期に生産した企業である。リジッドOLEDを安定的に生産しており、最近にフレキシブルOLEDの生産の準備ができた。今回の合肥での投資を契機に生産能力を高め、市場シェアを拡大するという戦略を立てた。

新規投資が確定されたことにより、この分野での事業機会を獲得したいとする国内外の製造装置メーカの動きが活発になる見通しだ。SFAは第6世代蒸着装置の販売競争で、キヤノントッキに押されて苦杯を飲んだが、再び受注を狙う。加えて、薄膜封止、熱処理、ラミネート、検査などの主要な前・後工程にわたって、企業間の競争も激しくなるものと見られる。