2016年8月5日 UBIリサーチ
OLED材料の特許で最強の企業であるユニバーサルディスプレイ(UDC)が2016年上半期の材料の売上高が下がりながらも、大幅な営業利益を記録した。ロイヤリティとライセンス部門の売上高が増加したのが、利益上昇の要因と分析される。
4日(現地時間)にUDCは、実績発表を通じて上半期は9,410万ドルの売上高と、3,670万ドルの営業利益(operating income)を出したと明らかにした。UDCは、前年同期は310万ドルの営業損失(operating loss)を記録したが、今年の上半期の営業利益が大幅に改善された。売上高は前年同期に比べて5.4%上昇した。
UDCは、今年上半期の材料の売上高が4,662万ドルで、前年同期より約9%下落した。しかし、ロイヤリティとライセンスの売上高は約24.3%上昇し、営業利益の改善に貢献した。
OLED市場が大きくなるにつれてOLED材料市場も大きくなっているのがUDCの実績成長につながったものとみられる。UBIリサーチの「2016 OLED Emitting Materials Annual Report」によると、世界のOLED発光材料の市場は、2016年から年平均46%の成長率で、2021年には43億2,300万ドル規模に達すると予想される。
OLED材料市場は、多数の特許が適用されるところであるため、大規模な特許を保有しているUDCの立場が強い。実際にUDCは、過去2014年、2015年連続でOLED発光材料市場の売上高グローバル1位に上がった。この会社は、最近、BASFのOLED燐光材料の特許を9,600万ドルで買収して話題にもなった。