Sundiodeがディスプレイ業界の最高賞「SID最優秀製品賞」を受賞


○2023年5月30日 ET News

 

韓国系企業であるSundiodeが、「SID Display Week 2023」および「i-Zone」展示会で、「垂直積層型マイクロ発光ダイオード(stacked RGB microLED)」技術により最優秀製品賞を受賞したことを30日に発表しました。

 

これにより、マイクロLEDの商業化に苦戦していた世界のディスプレイ業界から大きな関心を集めました。

 

SID Display Weekは、世界最大のディスプレイ学会であるSID(Society for Information Display)が毎年開催する最高の権威を持つディスプレイ専門イベントです。今年は21日から26日までの6日間、ロサンゼルスで開催されました。サムスンディスプレイ、LGディスプレイ、BOE、メタ、3M、コーニング、アプライドマテリアルズ、TDKなど、世界トップの企業がさまざまな次世代製品を公開しました。

 

その中で「i-Zone」は、SID Display Weekで「革新的な新技術」を評価する最も重要なイベントであり、スタートアップ企業、中小企業、および大学の研究所が最新のイノベーション技術のプロトタイプや新製品を披露する場です。

 

今年は事前審査を通過した24のスタートアップ企業、中小企業、および大学の研究所が最新のイノベーション技術を発表しました。その中で、「垂直積層された赤・緑・青マイクロLEDのピクセル技術を基にしたフルカラーディスプレイのプロトタイプ」を出展したSundiodeが最高の栄誉である最優秀製品賞を受賞しました。これは、Sundiodeが発表したマイクロLEDの新技術が、世界のトップクラスのディスプレイ企業から次世代ディスプレイに適用可能な技術として評価されたことを意味します。

 

従来の技術では、マイクロディスプレイを作成するためには、赤・緑・青の3つのLEDチップをディスプレイ基板に水平に配置する転写プロセスを経る必要がありました。このように個々の赤・緑・青マイクロLEDチップを密に配置して数百万のピクセルを形成する方法では、さまざまな技術的な課題が発生する可能性があります。

 

これに対し、赤・緑・青のマイクロLED素子を垂直に積層した画期的な構造を開発し、革新的なマルチチップLED駆動技術により、従来の業界の技術的な制約を克服したと評価されています。該当技術の利点の一つは、垂直積層されたピクセル構造により、高解像度のマイクロLEDディスプレイの製造に必要なピクセル転写プロセスの難しさを低減または完全に排除することが可能である点です。

 

企業側は、新技術の適用により、高解像度のフルカラーマイクロLEDディスプレイの製造を可能にし、AR・VR・MRアプリケーションの性能および製造面で現在のマイクロLEDが抱える問題を解決することを期待しています。