2019.03.18 ET News
SKイノベーションは4月1日から、子会社の「SK아이이소재」の発足とともなって、需要が拡大している透明ポリイミド(PI)フィルムの生産を本格化する。
18日、業界によると、SKイノベーションは忠清北道曽坪でフレキシブルカバーウィンドウ(FCW:SKイノベーションが開発したフレキシブルディスプレイ用透明PIフィルムブランド名)のデモプラントの試運転を今月末に仕上げて、来月1日から稼動に入る。
デモプラントは、商業生産の直前の段階で稼動する試験生産設備である。SKイノベーションは、昨年第2四半期から400億ウォンを投資して、今年の下半期の商業生産を目指し曽坪分離膜工場内の敷地にFCWの生産ラインを建設中である。国内外のフォルダブルディスプレイメーカーがFCWプロトタイプの使用を求めているので、工場完成前のデモプラント稼動で需要に対応する計画だ。市場拡大を考慮し、2工場の建設も検討している。
透明PIフィルムはフレキシブルデバイスでガラスに代わる重要な素材である。SKイノベーションは今年の初めにCESでFCWを初公開し、市場に進出した。分離膜事業をしながら積んだフィルムとコーティングのノウハウをもとに、フィルム製造だけでなく、特殊ハードコーティングと指紋・汚れ防止等のための機能性コーティング技術を内製化した。 特に工場内でのすべての工程を一括進めることができているという点が、競合他社との差別化されている強みとして挙げられる。住友化学、SKC、コーロンインダストリー、LG化学など、国内外の競合他社の場合、現在の子会社やパートナーを介してベースフィルムの製造とハードコーティング工程を分けて進めている。
SKイノベーションが開発したフレキシブルディスプレイ用透明ポリイミド(PI)フィルム製品フレキシブルカバーウィンドウ(FCW)。 (写真= SKイノベーション)
先月のMWC19に参加したノジェソクSKイノベーション素材事業代表は「ハードコーティングなどでFCWが保有差別化され、競争力にフォルダブルフォン市場拡大に先制的に対応する」と述べた。