2018.11.27 ET News
スマートウォッチ向けの有機EL(OLED)市場が急速に拡大している。市場規模は、スマートフォンやTVより小さいが、市場が停滞した有機EL(OLED)でのタブレットやモニタ向けに比較すると、着実に成長している。 市場調査会社のUBIリサーチのマーケットトラックレポートによると、第3四半期の世界OLED市場でのスマートウォッチの売上高シェアは前年同期の1.7%から今年第3四半期で4.2%のシェアで2.5%ポイントも成長した。 大型と中小型の両方を合わせた世界のOLED市場のほとんどは、スマートフォンが占めている。スマートフォンは、前年同期91.8%から今年第3四半期86.9%と4.9%減少した。二番目に大きな市場のTVは5.3%から8.1%に2.8%増加した。
表。 OLEDアプリケーション別シェア(資料=UBIリサーチ)
スマートウォッチは、2015年第3四半期で7.8%のシェアまで成長したが、後に徐々に減少して1%台まで減少した。最近アップルウォッチとギャラクシーギアをはじめ、中国で様々なスマートウォッチモデルが登場し、再び市場が成長する雰囲気だ。 UBIリサーチは、全体OLED市場でのスマートウォッチが占める売上比率が2018年の3.3%から2023年には5%水準で成長すると予想した。タブレットPCやモニターがOLED市場でこれといった成長の機会を見つけない状況とは対照的である。
第3四半期の世界の有機EL(OLED)市場の売上高は、前四半期より約43.9%成長した83億ドル(約9兆4000億ウォン)を形成したことが分かった。第2四半期のサムスンディスプレイの稼働率が低下したが、第3四半期には稼働率が上昇して大幅な成長を導いた。前年同期比で16.6%増加した。
サムスンディスプレイはギャラクシーノートとAppleのiPhone用のフレキシブルOLEDを製造し、稼働率が上昇して売上高が増加した。
企業別OLED売上を見ると、サムスンディスプレイは、第3四半期の売上高70億ドルで1位を記録した。2位LGディスプレーは8億8000万ドル、3位BOEは1億6500万ドルを記録した。売上シェア基準では、サムスンディスプレイ84.9%、LGディスプレー10.6%、BOEが 2%を占めた。 国別では韓国が市場全体の95.5%を占めた。中国は4.3%を占めた。