LGディスプレー、広州のOLED工場への設備搬入を開始


2018.12.10  ET News

 

LGディスプレーが広州8.5世代有機EL(OLED)工場に製造装置の搬入を開始した。別途の装置搬入式などを検討したが、イベントなしに工場の対上げを加速している。 

 

10日、業界によると、LGディスプレーは最近に広州OLED工場に設備を搬入している。蒸着装置をはじめ、いくつかのプロセス装置が広州工場に入った。全2つのラインのうちの1つ面のラインの装置を搬入している。 LGディスプレー広州OLED工場は、大型OLED TVパネル事業の売上高と利益を着工してくれる重要な拠点に挙げられている。現在月6万枚規模で建設されており、今後の生産を効率化し、最大で月9万枚に引き上げる計画だ。

 

既存の坡州E3とE4工場の生産能力(月7万枚)より多くの基板を生産することになる。 新設工場であるだけに、生産効率を高めたのが特徴だ。LGディスプレーは従来の8世代OLED工場を70秒ごとにガラス原板1枚を処理することができる。新規広州工場は、ガラス原板1枚の処理速度が50秒に減少した。工程速度が速くなり、生産量を増やすことができる。このような戦略で月9万枚まで生産能力を高めることができると思われる。 

 

広州工場は1つ基板に2種類のサイズのパネルを製造できるマルチモデルグラス(MMG)工法も適用されると分かった。8世代規格で65インチを効率的に生産するためにMMGの導入を準備してきた。業界は今年の年末や来年初めにMMGのプロセス装置を導入する可能性があると予想した。 

 

第8世代規格では、65インチのパネルを3枚製造することができるが、全体面積の26%を捨てなければならない。一方、第8世代のMMGを適用すると、65インチの3枚と55インチ2枚を同時に生産することができる。無駄になる面積がほとんどなく、生産効率を最大化することができる。MMGはシングルカットより歩留まりが小幅に落ちるが、無駄な面積を最小限に抑え、65インチと55インチを同時生産することができ、効率的だと評価される。 業界では、LGディスプレーが来年に広州OLED工場に月3万枚規模で追加投資をすることができるものと見込んでいる。生産量を急速に増やす必要が増加している世界のOLED TVの需要に合わせることができるからである。遅くとも来年上半期中に装置を発注することができると予測した。