LGディスプレー、国内・外の有機EL関連のベンチャー企業への投資を加速


2018-09-07 The Bell

 

LGディスプレーが事業拡大のための投資活動を加速している。韓国内ベンチャー開発メーカーへの投資を積極的に行うと同時に、海外でもベンチャー企業を発掘するための作業を開始した。

 

6日、業界によると、LGディスプレーはベンチャー会社㈜ファインエヴァへの株式投資を最近に実施した。約3億ウォン台の資金を投入して株式の10%を取得したと伝えられた。

 

ファインエヴァはTVとモバイル用の有機EL(OLED)など製作工程に使われるボトムアップ式の蒸発蒸着源を製造する企業で、韓国の化学研究院が2012年に設立した研究型企業である。独自の誘導加熱蒸着技術をベースにしたリニア蒸発蒸着源の製品化技術を持っている。 

 

リニア蒸発蒸着源を活用すると、パネルの大型化が可能で、メンテナンスも容易である。LGディスプレーはファインエヴァがその基本技術を持っている点を高く評価し、今回の株式投資を決定した。

 

今年に入って、LGディスプレーはファインエヴァだけでなく、多数のベンチャー企業支援を通じた新規技術の確保に力をかける姿勢を見せている。先立って去る5月にもOLED材料の開発と生産企業であるマテリアルサイエンスへの40億ウォン台の資金を投資して、株式10%を確保したことがある。

 

マテリアルサイエンスは、OLED用青色ドーパント材料の開発に成功した韓国企業として知られている。青色ドーパント材料は、出光興産が特許を持っており、市場を独占している材料である。マテリアルサイエンスの開発成功でOLED用の青色ドーパント材料の韓国産化が可能になった。

 

LGディスプレーは株式投資を通して、マテリアルサイエンスと伴に様々な研究開発を一緒に進めている。両社が共同で研究開発して作り上げた材料を、今後のOLEDパネル素材に積極的に活用する方針だ。

 

韓国だけでなく、LGディスプレーは、海外でもベンチャー企業を発掘するための努力を傾けている。量子ドットディスプレイ素材開発企業であるナノシース(Nanosys)に100億ウォン台の資金を投資して優先株を最近取得したことが代表的である。

 

去る5月には、米国カリフォルニア州にLGディスプレイファンド(LG DISPLAY FUND I LLC)を設立したと伝えられた。このファンドは、新規成長企業の発掘、投資を目的とする。海外でも、技術力のあるベンチャー企業を見つけて支援して育成するという目的で設立されたファンドである。