2016年7月19日 UBI リサーチ LGディスプレーが、2016年第2四半期65インチのOLEDパネル出荷量を大幅に増やしたことが分かった。これは、OLED TVが本格的な市場の成長とパネルサイズの大型化の傾向に入っているものと解釈される。 UBIリサーチの調査によると、LGディスプレーは2016年の第2四半期は約14万枚のOLEDパネルを出荷した。このうち、大型TV用で65インチのパネルは、約2万8000枚だった。これは、前期に比べて約2倍ほど増えた枚数だ。 LGディスプレーが、このように65インチのOLEDパネル出荷量を大幅に増やしたのは、グローバルTV市場でOLEDパネル搭載TVを発売するメーカーが増えており、50インチ台を超え、60インチ台の大型化需要が高まっている状況に対応する動きと解釈される。 実際、最近ドイツのLoewe、Metz など多数のTVメーカーがOLED陣営に合流したことが分かった。UBIリサーチの調査によると、中国メーカーのSkyworthの場合、今年現在までに、LGディスプレーから3万枚ほどのTV用OLEDパネルを供給受けた。 サイズが大きいパネルほどLCDとの価格競争力の格差が減るという点も、LGディスプレーが60インチ以上のパネルに集中するよう1つの要因と分析される。 TV市場でOLEDのトップメーカであるLG電子は、これまでOLED TVの値下げを断行してきた。OLEDパネルを搭載したTVがLCD TVに比べて価格競争力が無く、消費者の購買意欲を得るために困難があったからである。しかし、サイズが大型に行くほどOLEDとLCDの間の価格差が減るというのが専門家の説明である。 LG電子は19日、77インチのOLEDパネルを搭載したTVを発表した。このように、LGは超大型OLED TV市場の開拓に力を集中している。