2017.05.29 ET news
LGディスプレイが京畿道坡州でのディスプレイの新工場「P10」に約4兆ウォンを投入し、第6世代フレキシブル有機EL(OLED)の生産ラインを、来年に構築する。当初のP10は、TV用の大型OLEDパネルを中心に投資する計画だったが、現在はスマートフォン用のOLEDを優先投資する案を検討している。スマートフォン用のOLED生産能力を急速に増やしてAppleのiPhoneの第2供給会社の地位を確保しようとする戦略とみられる。 29日、ディスプレイ業界によると、LGディスプレイは、最近、このような投資計画と製造装置のスケジュールを主要パートナーと共有し、装置の発注スケジュールを調整している。
LGディスプレイは2018〜2019年の2年にわたって、坡州P10に第6世代ガラス基板ベースで月産6万枚規模のフレキシブルOLED生産ラインを備えるという。2018年に3万枚、2019年に3万枚、それぞれ増やす方針だ。P10の完成は2018年第2四半期が目標で、当初の計画より前倒し完成する可能性もある。
ステップ1の投資分の装置納入は、来年3月に開始する。来年3月と9月の2度にわたり、装置を入れて、まず月3万枚規模の生産能力を備える。2期目の投資分は2018年11月と2019年1月二回にわたって装置を立ち上げる。やはり月産3万枚の規模である。
坡州P10新工場は、建設の初期のOLED TVパネルの生産ラインを主に構築し、6世代の中小型フレキシブルOLEDラインも一部備える方向で検討された。LGディスプレイもOLED TVパネルの生産能力の拡大を目指しP10投資の方向を明らかにした。
しかし、最近は中小型フレキシブルOLEDの市場拡大が急速に進み、LGディスプレイは、投資の方向と規模を変更するなど、事業戦略を変えたと伝えられた。アップルが2018年から、iPhone全量にOLEDを採用する可能性がある上、中国のスマートフォン業界もOLEDに重心を移すためである。