2017.04.26 ET News LGディスプレイは、第1四半期での四半期史上初めて、営業利益が1兆ウォンを突破した。液晶などのパネル販売価格が上昇したので、オフシーズンにもかかわらずに、史上最大の実績を記録した。LGディスプレイは今年、中小型有機EL(OLED)パネルを中心に生産能力を拡大、新成長動力を確保する方針だ。 ◇予想が難しい下半期のLCD価格 LGディスプレイは、第1四半期の営業利益は1兆269億ウォンを達成した。前年同期比で2498.3%増加した。売上高は7兆622億ウォンで17.9%増加した。LCD TVパネルの大型化が続くなかで、高解像度ITパネルの販売を拡大するなど、プレミアムテレビの割合を高めて、前四半期より黒字幅が増えた。 LGディスプレイは、第2四半期の市場の状況が第1四半期と似ていると予想した。出荷面積は第1四半期と類似しており、出荷数量は減少したり、維持するものと予想した。 特に60インチ以上の超大型LCDは下半期から製品群を本格的に拡大する。年間30%以上の成長を予想した。 LGディスプレイが1兆ウォンの営業利益の時代を開いたが、下半期にも好調を継続するのか、市場の見通しは交錯する。大型LCD TVパネルの価格が上昇し続けたがTVの販売は不振で、負担を感じたセットメーカーが生産量を減らす可能性があるからである。セットメーカーがパネル注文を減らすと、大型LCD TVパネルの価格が下落する可能性がある。中国での新規8世代ラインが稼動してパネル不足を緩和させると、価格が低下する。 LGディスプレイが今年の年間営業利益1兆ウォン水準を維持するとの展望も提起された。超大型LCD TVパネルの需要が増え続けて、中国より相対的に技術競争力が高いLGディスプレーに有利になったからである。 下半期からOLED TVパネルの供給量が増えることも売上高と収益にプラスの影響を与えることができるという分析だ。中国の新規ラインの稼動面積が第8世代の基準の3%水準に過ぎず、市場の流れを転換させるほどではないという見方もある。 ◇予想より良いフレキシブル有機EL市場の反応に戦略を変更 キム・サンドン、LGディスプレイの最高財務責任者(CFO)専務は同日の業績発表で、「壁紙、クリスタルサウンドOLED TVの市場の反応は期待以上に良い」とし「中小型プラスチック(フレキシブル)OLEDの顧客の関心やニーズが高まっており、戦略、投資方向、詳細な計画を修正している」と述べた。 今年の年間設備投資は中小型プラスチックOLEDに重心が移動した。 金専務は、「今年の年間設備投資70%をOLEDに集中するが、このうち、中小型プラスチックOLEDの割合がより高い」とし「プラスチックOLED投資額がLCDよりもかなり高く、お客様の状況、市場の需要の確実性を深く見て保守的に投資を執行する計画だ」と語った。 LGディスプレーは来年と再来年にかけて中小型OLEDパネルの需要が当初の予想よりも上昇すると予想した。これに合わせてP10も投資規模と方向を決定する方針だ。 金専務は、「複数の顧客からの要求の多くを受けており、投資規模を再算定している」とし「幸いなことに、製品の収益性、評価、市場環境が肯定的なので、これに合わせて検討している」と述べた。