2023年2月15日 UBIリサーチ
2月9日から10日までの第19回OLED Schoolで、LGディスプレイは「OLEDoSを利用したVR用セットを開発しており、試作品の一部は開発がすでに完了している」と発表した。この日、「OLEDディスプレイ未来、メタバースとディスプレイ」について発表を進めた。メタバースやVR/ARなどマイクロディスプレイに求められる仕様と技術を説明し、「一般的なVR機器では10,000nits以上、AR機器では100,000nits以上の輝度が要求されるが、これをOLEDoSに適用することは簡単ではない。現在、LGディスプレイが開発したAR用ディスプレイは輝度7,000nits以上、解像度3,500ppiを達成した」と発表した。
LGディスプレイが開発している3500ppi以上のOLEDoSは超高精細パターンが要求され、Si-waferバックプレーンとWOLED+CoE(カラーフィルター)技術を適用しなければならないため、半導体ファウンダリメーカーとの協力が不可欠である。「高解像度OLEDoSのためには半導体ファウンダリメーカー側でウエハを製造して、ディスプレイバックプレーンを作るしかない状況である」と説明した。
最後に「OLEDoSを利用したVR用セットを開発しており、近いうちに発売になる計画だ。AppleやGoogle、Metaなど主要IT企業向けに製品を開発しており、試作品の一部はすでに開発が完了している」と述べた。続いて「輝度10,000nits以上など消費者のニーズを満たす製品を供給するには時間がかかるが、現在開発が完了した3500ppi級OLEDoSでもVR機器の生産が可能だ」と述べた。