LGディスプレイ、E6の2本の有機ELラインの稼働を準備...フレキシブルパネルの生産量の拡大


2018.11.13  ET News

 

LGディスプレーが初期稼動を開始した坡州のE6-1ラインに続き、E6-2ラインの稼動のスケジュールを早める。大型顧客に供給するフレキシブル有機EL(OLED)の製造量を安定的に確保するための対策である。2つのラインを同時に稼動するので、減価償却費の負担が大きくなるが、すぐに生産量を一定規模以上に確保することを急ぐ。

 

13日、業界によると、LGディスプレーは、当初、来年下半期に稼動することにしたE6-2ラインを早期に稼動するために準備をしている。最近にE6-1ラインは初期稼動を開始し、本格的な量産準備に突入した。E6-2ラインも試験稼動している。下半期稼動予定だったが、日程を繰り上げ、来年上半期から稼働する公算が大きい。 

 

当初はE6-1を1年ほど運用した後、E6-2を稼動する計画だったが、生産量を安定的に確保するために、2つのラインを稼動するとみられる。

 

生産能力はE6-1とE6-2がそれぞれ月1万5000枚である。2つのラインを稼働すれば、合計で月3万枚の生産能力となる。 

 

現在、LGディスプレー課題は歩留まりある。 

 

最近の業界で知られているE6の初期成績は良くない。E5でフレキシブルOLEDを少量生産した経験があるが、市場の期待にはまだ及ばなかった。 

 

E6-2ラインも稼動して安定的に供給量を確保するので、顧客からの追加注文を受ける余地が生じる。初期稼動に伴う問題が発生するが、稼働率を徐々に高めながら、早期に問題を解決するという計画と見られる。二本のラインの装置構成がやや違うので、どちらかの成果がより良いラインだけを選んで運用する案も取り上げられている。

 

減価償却費が増加することは負担である。新しいラインを稼働すると、減価償却費が増加するため、利益率が低くなる。 

 

業界関係者は、「今すぐの減価償却の増加の負担が大きいが、大手の顧客に安定的に製品を供給しなければならないという切迫感がより大きい」とし「生産量が増えて供給安定性を認められれば、今後にLGディスプレーの受注規模が大きくなる」と予想した。