2016年10月31日 UBIリサーチ
10月26日にソウルの三成洞コエックスで開催された2016 IMIDビジネスフォーラムで、LGディスプレイのキム・グァンジン常務は、北米でのプレミアムTV市場で有機ELテレビのシェアがLCDを追い抜き、今後もプレミアム市場に集中できると明らかにした。
キム・グァンジン常務は「2016年第1四半期の基準で、北米でのプレミアムTV市場の中、65インチでUS $3,000以上の製品では53%、55インチ US $2,000以上では80%のマーケットシェアを占めた。この結果は、消費者がプレミアムTVを買っているという意味で、OLED TVがプレミアムTV市場で成功していると見ることができ、今後もプレミアム市場にOLED TVで注力していく」と発表した。
OLED TVで問題と指摘しされてきた寿命については、米国のTVの交換周期が8年であり、中国は6年であるのに対し、OLED TVは1日8時間の使用基準で、10年以上の寿命を確保したと発表し、画像スティッキングに関しても、補償画路とsensing、アルゴリズムなどを介して改善したので、全く問題がないことを強調した。
また、来年の市場の見通しでは、今年は約90万台、来年は150万台以上の大面積OLED TV用のパネルを製造できる見込みが立ち、TV以外にもモニターとサイネージなど、様々な分野の市場を創出すると発表した。
LGディスプレイは今年に3回目の大面積OLEDパネルの量産ラインへの投資を進めており、2017年の上半期の稼働を目指している。