DS NeoluxのBlack PDLは、既存のOLED構造を変化させた革新的な材料


2021.09.01 News 2 day

 

キウム証券は1日に、DS Neoluxの数年に開発したBlack PDL素材をギャラクシーZフォールド3に初めて搭載し始め、これによりサムスンディスプレイは、世界初の無偏光のOLEDパネルの商用化に成功しと伝えた。

 

キム・ソウォンキウム証券研究員は 「OLED発光材料だけで安定的な成長を持続している同社が、非発光材料の事業領域を広げる始めた」とし「数年間開発したBlack PDL素材をギャラクシーZフォールド3に初めて搭載でき 、これにより光の透過率を高め、パネルの消費電力を約25%削減することができるようになった」と明らかにした。

 

キム・ソウォン研究員は「PDL(Pixel Defining Layer)とは、Red、Green、Blueの各サブピクセルが互いに干渉しないように区分する素材で、従来にはポリイミドを使用したた透明PDLが適用された」とし「既存のPDLは、日本の東レの先端素材が独占しており、サムスンディスプレイの年間PDL使用規模は約1500億ウォン水準と推定される」と説明した。

 

 キム研究員は「サムスンディスプレイは、今回のBlack PDL開発を通じて、世界で初めて偏光板をなくした「無偏光(POL-Less)OLEDパネル」を商用化することができた」とし、「既存のOLED偏光板は、外部からパネルに入ってくる日光などを防いで屋外視認性を改善させる役割を果たしている」と指摘した。

 

 彼は「偏光板を通過するとOLEDの光が約50%近く減少するため、その分、より高い電流を使用してOLEDが明るい光を出すようにして、これはOLEDの寿命に負担を与える問題になる」とし「しかし、Black PDLが外部から入ってくる光を吸収して偏光板の役割を代わりにするだけでなく、既存の偏光板がもたらされた消費電力の問題も解決され、パネルの厚さも薄く出来る」と言及した。

 

 彼は「Black PDLが従来のOLEDの構造を変えた革新的な素材といっても過言ではない」とし「今後Black PDLが既存のPDL市場を持続代替していくと予想され、DS Neoluxは積極的にBlack PDL生産能力を増設中である」と述べた。

 

 彼は「Black PDLの高い参入障壁を考慮すると、既存のPDL比単価が高いと予想され、DS Neoluxが参加できる可能性の市場規模は年間1500〜2000億ウォン以上になると推定される」とし、「来年のギャラクシーS22(仮称)にもBlack PDL適用が拡大するものと予想され、ギャラクシーS22の来年1月に発売過程でDS NeoluxのBlack PDLも第4四半期から出荷拡大が本格化する見通しだ」と予想した。