2019年 6月 17日 UBIリサーチ
中国上海から6月11日から13日まで開催されている『CES ASIA 2019』で韓国企業のECONYはフォルダブルOLED用のUTG(ultra thin glass)を公開し、多くの注目を受けた。
現在フォルダーブルOLEDのカバーウインドウで使われている”colorless PI”は、壊れないメリットがあるが折りたたみの跡が生じかねないため、これに 代われるUTGが関心を受けている。
ECONYの関係者は”ECONYは韓国で最も高い水準のスリム式角技術を有している。 ECONYのUTGは破面防止のための表面処理をしても50 um以下の厚さで製作が可能である。 曲率半径は2 mm程度であり、現在のLGディスプレーと中国のパネルメーカーへの供給を目標にしている”と明らかにした。
DOWはフォルダーブルやローラブルOLED向けのシリコン”ヒンジを広報した。 DOWの関係者は”シリコン基盤の熱硬化素材で開発されたヒンジは熱安定性が優秀で、金属素材より衝撃吸収性に優れているという長所がある”と紹介し、”三星ディスプレーとBOEに当該ソリューションを提供している”と明らかにした。
最後にDOW側では市場に発売するにはまだ早いが、早ければ1~2年以内に発売するのを期待していると言及した。
フォルダーブルOLEDの信頼性を向上させるための素材メーカー同士の競争が日増しに激しくなっている。 どの素材がフォルダーブルOLEDに適用され、市場を掌握することになるかその結果が注目されている。