2018年 1月 3日 UBIリサーチ
Samsung ElectronicsとLG ElectronicsがCES 2018で、主力スマートフォンではない中・低価格帯スマートフォンを公開することが判った。
Samsung ElectronicsはCES 2018で、5.6型Galaxy A8と6型Galaxy A8 Plusを発表する。Galaxy A8(2018)シリーズはベゼルがほとんどないGalaxy S8のデザインと同様に18:9比率(アスペクト比)のフルスクリーンOLEDを採用する。
LG ElectronicsはK3、K4、K8、K10のKシリーズ4機種を発表する。その中でK10は5.3型FHD LCDを採用し、国内ではXシリーズという名前で1月末に発売開始する予定と知られている。
しかし、今回Samsung ElectronicsとLG Electronicsの中・低価格帯スマートフォンの公開について、北米スマートフォン市場への進出を宣言したHuaweiを牽制するための動きという観点もある。
Huaweiは最近にAT&Tと提携し、2018年2月から米国でMate 10シリーズの販売を予定している。Mate 10は5.9型IPS LCDを採用、Mate 10 PROは6型OLEDを採用した製品である。Huaweiは今年Appleを追い抜き、世界第2位のスマートフォンメーカーとして位置付けるために北米市場へ積極的に進出すると発表したことがある。
Samsung ElectronicsとLG Electronicsが主力スマートフォン以外の中・低価格帯スマートフォンの仕様をプレミアムレベルにアップし、注力スマートフォンの新製品が発売されるまでスマートフォン市場を牽引し続け、Huaweiを始めとする他メーカーを牽制するためであると考えられる。
北米で発売されるHuawei Mate 10シリーズの価格と通信会社など、詳しいことはCES 2018で公開される予定だ。