BOE、フレキシブル有機ELラインに7,000億円もの投資決定


2016年10月31日 UBIリサーチ

 

10月28日、中国の四川省綿陽市のラジオやTVの情報源によると、BOEが第6世代フレキシブル有機EL生産ラインに465億元(7,000億円)を投資することを決定した。

 

2016年12月に着工を開始し、2019年から量産を目標にしており、量産規模は月産48千枚の規模である。この投資は、中小型ハイエンドのスマートフォン向けに投入される予定である。BOEは、中国の成都にも第6世代フレキスブルで月産45千枚規模の投資を進めている中で、さらに増設に乗り出した。

 

最近になって中国のOLEDへの投資速度が加速している。BOEだけでなくVisonox、EDOなど中国パネルメーカでも第6世代フレキシブルAMOLEDパネル量産ライン投資決定と増設を進めている。

 

現在までに投資が決定されたり、進行中のBOEの第6世代フレキシブルAMOLEDパネル量産ラインだけをみても、サムスンディスプレイの第6世代フレキシブルAMOLED量産ラインであるA3 ライン全体の能力の月産約120千枚の75%規模である。他の中国パネルメーカも、投資を決定したり、検討中であるので、サムスンディスプレイとLGディスプレーの追加投資を合計した韓国でのフレキシブルAMOLEDパネル量産能力を超えた数値である。

 

このように、中国の積極的なフレキシブルAMOLEDパネル量産ライン投資が進むにつれて、中国のAMOLEDパネル市場が急速に成長すると予想される。