2021年10月18日 [電子新聞]
韓国のディスプレイ産業に赤信号が灯った。韓国が優位を占めてきた有機EL(OLED)の分野でも、中国の追撃が現実に近づいてきた。
18日、業界によると、中国最大のディスプレイメーカーのBOEがサムスン電子にフレキシブルOLEDを供給を拡大する。今年に「ギャラクシーM」シリーズの最初の配達を始めたのに続いて、来年は「ギャラクシーA」シリーズにもOLEDディスプレイを供給する計画であることがわかった。今年は発売を控えているギャラクシーM52にBOEのパネルが搭載され、来年はギャラクシーA73とM53モデルが対象である。
ギャラクシーMは、サムスン電子のスマートフォン製品群の中で低価格モデルで、ギャラクシーAは中間機種である。Aシリーズは、特に性能が優れていながら、価格競争力に優れ、販売量が多い製品である。BOEのOLED供給量が来年は大幅に増加が予想される。
BOEはまた、来月からアップルにiPhoneの13のフレキシブルOLEDを供給することがわかった。今月末に最終的な承認手続きを経て、11月最初の生産に乗り出す計画だ。BOEの今回のiPhoneのOLED供給は前作より2ヶ月程度前倒しした。iPhoneの12のパネルは、昨年12月末承認を受け、今年1月から供給された。BOEは、Appleが要求する品質条件を満たしておらず、国内のディスプレイメーカーより納品までの時間が長くかかったが、今年はその期間を短縮した。技術力がそれだけ高くなった。