○2022年12月22日 UBIリサーチ
BOEがB11綿陽工場でApple iPhone向けモジュールゴールデンライン投資を検討していることが把握された。今回投資されるモジュールゴールデンラインはiPhone向け認証評価用ラインであり、2023年初めに投資が確定するものと見られる。評価と検証に時間がかかるため、本格的なモジュールライン投資に先立って検証ラインに優先投資するものと推定される。このラインは、iPhone 15やiPhone 16新規モデルの投資時に検証に活用される見通しだ。
BOEは2023年に検証評価用モジュールライン投資後、B11綿陽工場に14本から20本のApple向けモジュールライン追加投資計画を準備中だと把握された。BOEのモジュールライン20本が投資完了すれば、BOEで生産できるiPhone向けモジュールの年間物量は1億2,000万個水準である。しかし、Appleの需要がこれより少なく、Appleとの協議状況で変わるため、投資は徐々に進行すると見られる。
BOEが2022年にAppleに供給するiPhoneの総量は3,000万台内外であると見込まれる。BOEはAppleにiPhone12と13、14基本モデルのパネルを供給しており、2023年に発売されるiPhone 15基本モデルにもパネルを供給すると予想される。BOEが6.7インチiPhone 15 maxモデルにパネルを供給するかはまだ決まっていない。